#0-3 中小企業の動向
日本の伝統工芸品の産業を見ていく前に、前回は#0-2 日本の経済動向について見てきましたが、
今回は中小企業に注目した経済動向について、ひげ先生とただし君の会話でどう変化しているかチェックしてみましょう
ただし君、こんにちは。ひげ先生こと当ブログの管理人です
ひげ先生、本日はよろしくやで
早速のクイズですが、中小企業の倒産件数は増えているでしょうか?
ひげ先生、何を言うてまんねん
前回の記事でコロナの話してたがな
確かにコロナの話をしましたね
日本経済はその影響を受けたとお伝えしました
ってことは中小企業の倒産件数も増加してるで一択やん!
どうでしょうか
それでは実際にどう倒産件数が推移しているか見てみよう
まぁ見てみよか
中小企業庁より中小企業白書というものを毎年発行しているのですが、その資料を見てみましょう
縦軸は倒産件数で0〜25,000件の数値を指しており、横軸は年度で1980年〜2020年までを表しているよ。
あれ!?ひげ先生
グラフが下がってるっちゅうことは、倒産件数が減少してるん?
実はそうなんです!
倒産件数は低水準となっており、金融支援の拡大や持続化給付金など概ね各種支援策が功を奏していると見られているよ
てっきりコロナの影響で倒産増えてるかと思ったわ
でも何で倒産が減ってんねやろ?
この倒産件数が減少している理由については、もう1つの資料を見る必要があります
さすがに興味出てきたわ
中小企業白書に記載されている日本銀行の「貸出先別貸出金」を見てみましょう
①左の縦軸は前年同月比で−10〜50%の数値
②右の縦軸は中小企業向け貸出残高で220〜320兆円の数値
③横軸は年度で2004年〜2020年の年代
うわ!めちゃめちゃ右肩上がりやんか
貸出残高が増えているということは、中小企業が金融機関にお金をたくさん借りたということだね
お金を借りたら返さなあかんやん
そうだね!
中小企業の一時的な資金繰りの維持によって、倒産件数の増加を抑えた可能性があるんだよ
だから中小企業の倒産件数が減ってるんかぁ
金融機関にお金を借りた中小企業は、今後の返済に備える必要があるんだよ
これから頑張って返済していくんかぁ
生活を取り巻く環境の変化が激しいから、これからの経営者は時流を先読みする必要がありそうだね
ひげ先生、勉強になったわ。おおきに!
それでは中小企業の動向についてのお話はここまで
次は#0-4 伝統産業の動向を見ていきます