#13 ゼロから学ぶ " 会津塗 あいづぬり(福島県)" の歴史・特徴・魅力・体験場所
水がしみにくく、熱いお湯にも強く、 酸やアルカリにも強いのが特徴
前回は#12 津軽塗(青森県)について詳しくみてきましたが、今回は会津塗について、ひげ先生とあい子ちゃんとの会話より、具体的にチェックしてみましょう
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目次
あい子ちゃん、こんにちは。ひげ先生こと当ブログの管理人です
ひげ先生、はやえなっす!(おはよう!)
それでは今回、福島県の会津塗(あいづぬり)を紹介したいと思います
よろしくお願いします!
会津塗が伝統的工芸品に指定された年月日と産地組合
会津塗は1975年(昭和50年)5月10日に経済産業大臣より指定を受け、会津漆器協同組合が産地組合だったね
会津ってどの辺りでしたっけ?
会津地方は福島県の西部一帯を占めているエリアになります
西部一帯なのですね
会津塗の産地組合がある市町村と観光スポット
産地組合は会津若松市(あいづわかまつし)にあります
会津若松市(あいづわかまつし)とは
福島県会津地方東部にある市で、会津地方の中心都市
会津若松市ってよく聞きますが?
会津若松市は、会津地方の東部に位置する市で、会津地方の中心都市と言われています
中心都市だからよく聞くのですね
会津若松市で有名なのは“鶴ヶ城”になります
鶴ヶ城(つるがじょう)とは
戊辰戦争の舞台となり、難攻不落とうたわれたこの城は、大河ドラマ「八重の桜」に登場し注目を浴びました。また日本で唯一の赤瓦をまとった天守閣になります
「八重の桜」見てたわ
会津塗の歴史・特徴・魅力
それでは、鶴ヶ城を有する会津地方の会津塗の歴史を見ていきましょう
会津って言葉の響きが好きだわ
会津では縄文時代から漆(うるし)が使われていましたが、16世紀末の安土桃山時代(あづちももやまじだい)が産業として根付いたとされています
安土桃山時代ね!
領主になった蒲生氏郷(がもううじさと)が、前の領地の近江国(現在:滋賀県)から呼び寄せ、この地に技を伝えました
蒲生氏郷(がもううじさと)とは
武道ばかりではなく、和歌をはじめ文化面にも優れており、茶道においては利休七哲の一人に数えられるほどの文化人。織田信長や豊臣秀吉に一目置かれる存在
男前だわ!!
漆(うるし)の木の栽培から加飾までを一貫できる産地となりました
一貫生産ね
江戸時代になっても、会津藩の歴代藩主の保護を受け、会津地方の気温や湿度が漆(うるし)を扱うのにも適してました
会津塗が大事にされてきたのですね
また木材やうるしの木がたくさんあったことで発展をしてきました
材料が豊富にあることも大切なのですね!
ただ幕末の戊辰戦争(ぼしんせんそう)では幕府側につき、戦火で焼け野原となり壊滅的な打撃を受けました
戊辰戦争(ぼしんせんそう)とは
慶応四年(一八六八)戊辰の年に始まった討幕派と旧幕府軍との戦争。265年続いた徳川幕府・江戸時代が終わり、明治という新しい時代を迎えて、日本は近代日国家へと急速に進み始めました
戊辰戦争は日本史上最大の内戦ね!
そこから明治時代中期にかけて復興が進み日本有数の漆器の産地になりました
復興できてよかったわ
会津塗は木地(きじ)に漆を塗り、石などで磨いてつやを出す“研ぎ”を繰り返し、加飾を行います
木地(きじ)とは
木などで形作った器のこと
会津塗は加飾が特徴的なイメージがあるわ
そうですね!蒔絵(まきえ)や沈金(ちんきん)の装飾技法があります
蒔絵(まきえ)とは
金粉や金箔を使う加飾の方法
沈金(ちんきん)とは
硬い漆の表面を彫刻刀で線ぼりする加飾の方法
美しいですね!
会津塗の伝統的技法
伝統的技法 | 内容 |
鉄さび | 鉄の鋳物のような仕上げにする錆絵を使った渋みがでる |
花ぬり | 漆の肌のままを生かし柔らかく温かみのある風合いがでる |
金虫くい | 米のもみ殻をまいて漆を塗り磨くことで独特の模様がでる |
木地呂 | 艶のある表面から木目が透けて見える美しさがでる |
塗りの技法も多様にあります 鉄さび、花ぬり、金虫くい、木地呂、等
塗りの技法は多いのですね
このような伝統的技法により海外からも価値が認めらるようになりました
世界も納得の技ってことね
いまでも時代に合わせたデザインや技法を駆使したものが生み出されているよ
その技術を体験できるところってありますか?
あるよ!是非、体験してみてくださいね!!
会津塗の体験場所
事業者名 | 内容 | 事業者HP |
会津塗伝承館 鈴善 | 蒔絵 | https://suzuzen.com/facility/taiken/ |
漆芸 福文 | 蒔絵 | https://fukubun.wixsite.com/mysite-2/blank-2 |
会津漆器工房 鈴武 | 蒔絵 | http://www.suzutake.net/makie/taiken.html |
会津塗について理解することができました
会津塗の“茶枢”が売られていますので良かったらぜひ!
なんて素敵な茶枢!!憧れるわ
はい、それでは#13 会津塗(福島県)についてのお話はここまで
次回は#14 伊勢崎絣(群馬県) を見ていきましょう
(参考)
47都道府県・伝統工芸百科(丸善出版)
調べる!47都道府県 伝統工芸で見る日本(同友館)
伝統工芸のきほん2 ぬりもの(理論社)
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