#12 ゼロから学ぶ " 津軽塗 つがるぬり(青森県)" の歴史・特徴・魅力・体験場所

津軽塗(つがるぬり)

漆(うるし)を何層にも重ねるので奥行きのある美しさが生まれ、かたくて丈夫な器なのが特徴



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前回は#11 宮古上布(沖縄県)について詳しくみてきましたが、今回は津軽塗について、ひげ先生とつがる君との会話より、具体的にチェックしてみましょう

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津軽塗伝統の技術を活用して、現代のライフスタイルに合う、新しい津軽塗のご提案です! カフェで使うようなデザインと迷彩柄をイメージしてみました。 スープやフルーツ…



ひげ先生

つがる君、こんにちは。ひげ先生こと当ブログの管理人です

つがる君

ひげ先生、今日はお勉強けっぱる!(がんばる!)

ひげ先生

それでは今回、青森県の津軽塗(つがるぬり)を紹介したいと思います

つがる君

わ(私)、漆器には目がないです!


津軽塗が伝統的工芸品に指定された年月日と産地組合


ひげ先生

津軽塗は1975年(昭和50年)5月10日に経済産業大臣より指定を受け、青森県漆器協同組合連合会が産地組合だったね

つがる君

伝統的工芸品に選ばれて良かったです


津軽塗の産地組合がある市町村と観光スポット


ひげ先生

青森県漆器協同組合連合会は、弘前市(ひろさきし)にあります


弘前市(ひろさきし)とは

青森県西部にある市で、日本一のリンゴ生産地であり、西には岩木山がそびえる。ねぷたまつりなどのイベントでも有名


つがる君

弘前市に組合があるのですね

ひげ先生

また弘前藩(ひろさきはん)の城下町として発展し、現在も津軽地方の中心都市として機能しています


弘前藩(ひろさきはん)とは

陸奥(むつ)国。津軽藩ともいう.。南部(なんぶ)氏の支配下にあり、同氏の派遣した津軽郡代(ぐんだい)により支配されていた

弘前城(ひろさきじょう)


つがる君

津軽藩は弘前藩の別称だったんですね!

ひげ先生

そうですね! 弘前城のある弘前公園は桜の名所としても知られ春には多くの観光客が訪れますよ

つがる君

お城と桜が見れるとは素敵ですね!

ひげ先生

弘前さくらまつりは、青森県弘前市で開催される弘前四大まつりのひとつである春祭りです


弘前四大まつりとは

弘前ねぷた、弘前城菊と紅葉まつり、弘前城雪燈籠まつり、弘前さくらまつり


つがる君

さくらまつりの期間はどうなっていますか?

ひげ先生

年ごとに変動しますが、毎年4月下旬 - 5月上旬に開かれます

つがる君

いつか行ってみたいです!


津軽塗の歴史・特徴・魅力


ひげ先生

素敵なお城と桜がある地域で生まれた津軽塗の歴史を見てみましょう

つがる君

はい!お願いします

ひげ先生

はじまりは江戸時代前期の17世紀後半です

つがる君

1600年代後半ですね。

ひげ先生

青森県西部を治めた津軽藩の藩主によって全国から職人が集められ、漆器を作ったのがはじまりと言われています

つがる君

藩主が漆器を作るために集めたのですね

ひげ先生

当初は藩の保護を受け、武士の刀の鞘(さや)や高級調度品に用いられていました

つがる君

昔から高級品だったのですね

ひげ先生

ただ明治維新により保護が受けられなくなり、職人は会社などを設立し、技術を受け継いできました

つがる君

今の津軽塗があるのは職人のおかげなのですね!

ひげ先生

津軽塗の特徴は、日本三大美林(にほんさんだいびりん)の一つとして知られている青森ヒバ木地(きじ)にしています

※日本三大美林には、1: 青森ヒバ(青森県) 2 木曽ヒノキ(長野県) 3 秋田スギ(秋田県)がある


青森ヒバとは

とても硬い木で、強い殺菌力のある成分が含まれており、虫に食われにくいのが特徴

青森ヒバ


木地(きじ)とは

木などで形作った器のこと

木地(きじ)のイメージ

つがる君

天然で 美しい森林が日本三代美林ですね!

ひげ先生

その木地に漆(うるし)を塗っては、石などで磨いてつやを出します


漆(うるし)とは

ウルシの木の幹から採取した樹液

漆(うるし)


つがる君

漆(うるし)を何度も繰り返し塗るのですね!

ひげ先生

そうですね! 繰り返し塗ることにより、丈夫で美しい津軽塗となります

つがる君

塗り方にも何か技法があるのですか?

ひげ先生

代表的なものとして、唐塗(からぬり)というものがあります


唐塗(からぬり)とは

さまざまな色の漆を重ねて塗り、それを磨くことで文様をだす技法で、独特のヘラを使うことでまだら模様の色彩豊かなものとなる

唐塗(からぬり)


つがる君

色々な色の漆を塗るのですね!

ひげ先生

色が付いた漆(うるし)と透明な漆(うるし)を順番に重ねて塗ります

つがる君

他にも何か技法があるのですか?

ひげ先生

他にも七々子塗、錦塗、紋沙塗というものがあります


七々子塗(ななこぬり)とは

模様をつけるために菜の花の種を蒔き付けることである、菜種(なたね)があった周囲にクレーター上の凹凸ができている塗り

七々子塗(ななこぬり)


錦塗(にしきぬり)とは

七々子模様をベースに複雑な図柄を幾重にも組み合わせた、きらびやかな錦を表した塗り

錦塗(にしきぬり)


紋沙塗(もんしゃぬり) とは

 つや消しの黒地に、つやのある黒漆の模様が浮き出てくる渋い塗り

紋沙塗(もんしゃぬり)


つがる君

技法もたくさんあるのですね

ひげ先生

この伝統的な技法は現在まで受け継がれています

つがる君

価値があるってことですね!

ひげ先生

現代風にアレンジしながら新たな製品も登場してきています

つがる君

時代に合わせたモノ作りができているのか、すごい!

ひげ先生

高度な塗り技法で多様性が生まれました

つがる君

その技術を体験できるところってありますか?

ひげ先生

あるよ!是非、体験してみてくださいね!!


津軽塗の体験場所

事業者名内容事業者HP
津軽藩ねぷた村箸、手鏡、スプーンづくりhttp://neputamura.com/
小林漆器研ぎ出しhttps://kobayashishikki.com/
津軽塗の体験


つがる君

津軽塗の歴史や工芸体験の情報有難うございました

ひげ先生

津軽塗カフェボウルが売られていますので良かったらぜひ!

[津軽塗] カフェボウル 木製 – BRAND JAPAN

津軽塗伝統の技術を活用して、現代のライフスタイルに合う、新しい津軽塗のご提案です! カフェで使うようなデザインと迷彩柄をイメージしてみました。 スープやフルーツ…


つがる君

ひげ先生、とても素敵なカフェボウルね!!


津軽塗のインタビュー動画



ひげ先生

はい、それでは#12 津軽塗(青森県)についてのお話はここまで!

次回は#13 会津塗(福島県)を見ていきましょう


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(参考)

調べる!47都道府県 伝統工芸で見る日本(同友館)

47都道府県・伝統工芸百科(丸善出版)

伝統工芸のきほん2 ぬりもの(理論社)


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