#14 ゼロから学ぶ " 伊勢崎絣 いせさきがすり(群馬県)"の歴史・特徴・魅力・体験場所

絹の風合いを生かした手作りの絣が特徴
前回は#13 会津塗(福島県)について詳しくみてきましたが、今回は伊勢崎絣について、ひげ先生といせお君との会話より、具体的にチェックしてみましょう
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目次

いせお君、こんにちは。ひげ先生こと当ブログの管理人です

ひげ先生、宜しくお願いします

それでは今回、群馬県の伊勢崎絣(いせさきがすり)を紹介したいと思います

あーね(そうなんだ)
伊勢崎絣が伝統的工芸品に指定された年月日と産地組合

伊勢崎絣は1975年(昭和50年)5月10日に経済産業大臣より指定を受け、伊勢崎織物工業組合が産地組合だったね

伊勢崎って群馬県のどの辺りですか?

群馬県東南部に位置し、南部には利根川が流れ、豊かな自然に恵まれております
伊勢崎絣の産地組合がある市町村と観光スポット

産地組合はどこにあるのだろう?

伊勢崎絣の産地組合は伊勢崎市(いせさきし)にあります
伊勢崎市(いせさきし)とは
群馬県南部にある市で施行時特例市に指定されている

伊勢崎市って何が有名でしょうか?

参道にずらりと並ぶ朱色の鳥居が圧巻の小泉稲荷神社(こいずみいなりじんじゃ)が有名です
小泉稲荷神社(こいずみいなりじんじゃ)とは
商売繁盛の御利益があると言われ、初詣ではもちろんのこと、毎月1日、15日にもたくさんの参拝者でにぎわいます
この神社の特徴は、拝殿前に信者から奉納された様々な鳥居が三列に約100メートル並んでいることです


商売繁盛!!
伊勢崎絣の歴史・特徴・魅力

それでは、小泉稲荷神社が近くにある伊勢崎絣の歴史について見ていきましょう

どういった歴史があるのだろう

群馬県は養蚕が盛んで絹織物が織られていました

養蚕が盛んだったのですね。

伊勢崎はクワの成長に適した水はけが良い土地でした
クワとは
クワ科の落葉高木


蚕(かいこ)が好きな葉っぱですね!

そこで伊勢崎絣が盛んに生産されるようになったのは、江戸時代前期の17世紀後半です

1600年代後半ですね

居座機(いざりばた)という手織機に工夫や改良を加え、独特の手織絣を生み出しました
居座機(いざりばた)とは
機織に際し織り進めるにしたがって、座る位置を少しずつ前進させることからきている


座って織るのですね!

伊勢崎銘仙(めいせん)の名前で有名になりました

銘仙って何ですか?

銘仙は、平織り(ひらおり)の絹織物の一種です
平織り(ひらおり)とは
たて糸とよこ糸を1本ずつ交差させていく織り方


最も基本的な織り方ですね

そうですね!
それに合せて、絣糸を染めてつくる技法によって、緻密な絣模様で絹の風合いを生かしたものが作られています

絹の風合いって本当に良いですよね!

伊勢崎絣の多彩な技法により新鮮な色使いと細かな模様が生み出されます

どういった技法があるのですか?
伊勢崎絣の伝統的技法
| 技法 | 内容 |
| 括り絣(くくりがすり) | 絣糸となる糸の染めない部分を糸などで括り、染色を行う |
| 併用絣(へいようがすり) | よこ糸とたて糸の両方に型紙を使用し、捺染(なっせん)を行う |
| 解模様絣(ほぐしもようがすり) | たて糸に型紙を使用し、捺染(なっせん)を行い、曲線の柄を表現する |
| 緯総絣(よこそうがすり) | よこ糸に型紙を使用し捺染(なっせん)を行う |
捺染(なっせん)とは
染料を混ぜた糊を糸や布などに直接擦りつけて染める


この様々な工程が分業化され、それぞれにベテラン職人たちが効率的に生産しています

各工程にベテランがいるのは魅力的ですね

伊勢崎絣は着物だけでなく、洋服やマフラー等、多様な活用がなされています

普段使いできると親しみが湧いてきますね

そうですね!この間口の広さは着物の良さを伝えることにもつながるね

伊勢崎絣って奥が深いですね

少しでも興味を持っていただければ助かります

その技術を体験できるところってありますか?

あるよ!是非、体験してみてくださいね!!
伊勢崎絣の体験場所
| 事業者名 | 内容 | 事業者HP |
| 伊勢崎織物会館 | 手織り体験 | https://www.city.isesaki.lg.jp/soshiki/keizai/bunka/kankou/gyoji/6109.html |

ひげ先生、なっからかっこいい!(とってもかっこいい!)

伊勢崎絣の“サンプル反物”が売られていますので良かったらぜひ!

はい、それでは#14 伊勢崎絣(いせさきがすり)についてのお話はここまで
次回は#15 井波彫刻(いなみちょうこく)を見ていきましょう
(参考)
調べる!47都道府県 伝統工芸で見る日本(同友館)
47都道府県・伝統工芸百科(丸善出版)
伝統工芸のきほん4 布(理論社)
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