#15 ゼロから学ぶ " 井波彫刻 いなみちょうこく(富山県)" の歴史・特徴・魅力・体験場所

両面から透かし深彫りをすることで繊細で立体感と躍動感に溢れるのが特徴
前回は#14 伊勢崎絣(群馬県)について詳しくみてきましたが、今回は井波彫刻について、ひげ先生といなみちゃんとの会話より、具体的にチェックしてみましょう
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いなみちゃん、こんにちは。ひげ先生こと当ブログの管理人です

ひげ先生、まいどはや(こんにちは)

それでは今回、富山県の井波彫刻(いなみちょうこく)を紹介したいと思います

井波彫刻ってどんなものだろう?
井波彫刻が伝統的工芸品に指定された年月日と産地組合

井波彫刻は1975年(昭和50年)5月10日に経済産業大臣より指定を受け、井波彫刻協同組合が産地組合だったね

産地組合は覚えているわ
井波彫刻の産地組合がある市町村と観光スポット

富山県にある南砺市(なんとし)の北部に井波エリアがあります
南砺市(なんとし)とは
世界遺産「五箇山合掌造り集落」や、日本遺産に認定された木彫りのまち「井波」、越中の小京都「城端」など、ふるさとの懐かしさを覚える風景と、そこに受け継がれてきた独特な伝統文化が根づく

どうやっていくのかしら?

東京から南砺市への行き方ですが、飛行機+電車がおすすめです

飛行機なのですね

トータル所要時間は約3時間30分で着くことができます
羽田空港→ 富山空港(飛行機:約1時間)
富山空港前 → 富山駅(リムジンバス:約23分)
富山駅→ 新高岡駅(北陸新幹線:8分)
新高岡駅→閑乗寺口(バス小牧線:約1時間1分)

少しでも早く着きたい場合は新幹線に乗れば良いのですね

また、南砺市には、相倉合掌造り集落 (あいのくらがっしょうづくりしゅうらく)という観光スポットがあります
相倉合掌造り集落 (あいのくらがっしょうづくりしゅうらく)とは
世界遺産に登録され、約100~350年前の合掌造りが立ち並ぶ、五箇山の歴史的風景を今に残す、貴重で美しい集落です
また集落内では今もなお人々が生活を営んでおり、世界的にも珍しい「人が住まう世界遺産」です


世界遺産にも登録されているのですね!

そうなんです!1995年(平成7年)に世界文化遺産に登録されました

世界遺産を旅する旅人には必見の場所ですね
井波彫刻の歴史・特徴・魅力

相倉合掌造り集落でも有名な南砺市にある、井波彫刻の歴史について見ていきましょう

どんな歴史があるのだろう?

はじまりは江戸時代中期の18世紀後半になります

18世紀後半ということは1700年代ですね

焼失した瑞泉寺(ずいせんじ)の本堂を建て直す際に、京都から派遣された彫刻師が地元の大工に技術を伝えました
瑞泉寺(ずいせんじ)とは
明徳元年(1390年)、本願寺5代綽如上人によって開かれ、北陸の浄土真宗信仰の中心として多くの信者を集め、越中の一向一揆の重要拠点ともなった寺院となっています


大工と彫刻の両方をやっていたのですね

そうですね!
明治時代になると住宅用の欄間(らんま)などを専門で彫るようになりました
欄間(らんま)とは
日本建築で、戸口の鴨居(かもい)と天井との間に設けた開口部のこと


部屋に光と風を入れるために設けられたのですね

彫刻技術をもとに発展してきました!

他にはどのような場所で使われているのですか?

京都の東本願寺や日光東照宮など各地の寺社彫刻に使われています

全国的に広がっていったのですね

そうですね!また欄間(らんま)に加え、衝立(ついたて)や置物なども作られてきました
衝立(ついたて)とは
部屋の中などに立てて、仕切り・目隠しにする家具


どういった木に彫られているのですか?

クスノキやケヤキなどの天然木に200本以上のノミや彫刻刀で立体的に彫り上げられています
クスノキとは
クスノキ科ニッケイ属の常緑高木

ケヤキとは
ニレ科ケヤキ属の落葉高木


200本以上も使用されるのですね!?

職人の高度な彫刻技術が培われてきました

綺麗に彫り上げて、彫刻を浮き上がらせる技術ね

その井波には日本唯一の木彫刻専門の井波木彫刻工芸高等職業訓練校がありますが、令和5年3月31日をもって休校するようです

休校だなんて心配だわ!!

井波彫刻の技術を皆さんの協力で守っていきましょう

その井波彫刻の技術を体験できるところってありますか?

あるよ!是非、体験してみてくださいね!!
井波彫刻の体験場所
事業者名 | 内容 | 事業者HP |
いなみ 木彫りの里 創遊館 | プレート、絵皿、色つけ等 | http://kibori.co.jp/ |
谷口信夫工房 | 木彫体験教室 | http://t-nobuo.com/wood-carving-experience/ |

ひげ先生、きのどくな〜(ありがとう)

井波彫刻の“アートパネル”が売られていますので良かったらぜひ!

素敵なインテリアですね!!

はい、それでは#15 井波彫刻(いなみちょうこく)についてのお話はここまで
次回は#16 加賀友禅(かがゆうぜん)を見ていきましょう
(参考)
調べる!47都道府県 伝統工芸で見る日本(同友館)
47都道府県・伝統工芸百科(丸善出版)
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