#26 ゼロから学ぶ " 小石原焼 こいしわらやき(福岡県)" の歴史・特徴・魅力・体験場所
かんなやはけで全体に模様づけを行い、使い込むほど艶やかで手に馴染むのが特徴
前回は#25 熊野筆(広島県)について詳しくみてきましたが、今回は小石原焼について、ひげ先生とこいし君との会話より、具体的にチェックしてみましょう
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こいし君、こんにちは。ひげ先生こと当ブログの管理人です
ひげ先生、おはよーござす!(おはようございます!)
小石原焼が伝統的工芸品に指定された年月日と産地組合
小石原焼は1975年(昭和50年)5月10日に経済産業大臣より指定を受け、小石原焼陶器協同組合が産地組合でしたね
小石原焼陶器協同組合でしたね
小石原焼の産地組合がある市町村と観光スポット
小石原焼陶器協同組合は朝倉郡東峰村(あさくらぐんとうほうむら)に所在しています
朝倉郡東峰村(あさくらぐんとうほうむら)とは
福岡県中央部の東端にあって、大分県の県境に接し、山林原野が86%を占める中山間地域です。
四方を山に囲まれ、豊かな清流と緑を有し、自然溢れる美しい村です。
山に囲まれた自然豊かな地域なのですね
次に東京から朝倉郡東峰村への行き方ですが、飛行機+バスがおすすめです
福岡空港から山に囲まれた地域に行くには遠そうですが・・・
トータル所要時間は約3時間30分で着くことができます
①羽田空港→福岡空港(飛行機:約 1 時間 30 分)
②福岡空港→杷木バスセンター→東峰村(バス:約1時間40分)
想像してたよりはかなり近いですね
また、朝倉郡東峰村には、竹地区の棚田(たけちくのたなだ)という綺麗な景観があります
竹地区の棚田(たけちくのたなだ)は
日本棚田百選にも選ばれた東峰村の竹の棚田、標高差160mの急斜面と、石積みの棚田が約400枚階段状に連なり、その中に24戸の集落が広がる
自然の中に集落が溶け込んでおり美しい景観ですね
小石原焼の歴史・特徴・魅力
その竹地区の棚田がある朝倉郡東峰村における、小石原焼の歴史について見ていきましょう
焼き物の中でも、小石原焼はどういった歴史があるのだろう
はじまりは江戸前期で当時の福岡藩の藩主である黒田光之(くろだ みつゆき)が佐賀県にある伊万里(いまり)から職人を招き入れたのがきっかけとされております
かの有名な伊万里焼(いまりやき)からの流れがあるのですね
当時は“水がめ”や“つぼ”が作られていました
お皿ではなかったのですね
そして江戸中期に、すでに作られていた高取焼(たかとりやき)との交流で陶器が焼かれ、小石原焼(こいしわらやき)が誕生しました
高取焼(たかとりやき)とは
文祿・慶長(1592年一1615年)の時代に、黒田長政に従って渡来した朝鮮の陶工八山(やさん)が、鷹取山の麓にある永満寺宅間(福智町)で開窯した。江戸時代から福岡藩の御用窯(ごようがま)として、茶道用の茶器や普段使う陶器(とうき)などさまざまなものが焼かれてきました
小石原焼は色々な焼き物技術が組み合わさっているのですね。凄い!
小石原焼の模様の付け方には色々な技法があります
模様の付け方とは
技法 | 内容 |
とびかんな | 鉄の破片を使って模様をつける |
はけ目 | はけを使って模様をつける |
くし目 | くしを使って模様をつける |
指がき | 指を使って模様をつける |
色々な模様がつけられるのですね
そうですね!材料においては鉄分が多い赤土に化粧泥とよばれる白い土をかけ、乾く前に模様をつけていきます
土も2種類混ぜていくのですね
この小原田焼の技法を大分県にある日田市小鹿田村(ひたしおんたむら)に伝え、小鹿田焼(おんたやき)もはじまりました
小鹿田焼(おんたやき)とは
大分県日田市で生まれた陶器で、親から子へと受け継がれる一子相伝のもの
職人が伝え広めていくのですね
その中でも、民芸運動の主唱者 柳宗悦(やなぎむねよし)やイギリス人の陶芸家 バーナード・リーチにより小石原焼は一段と知名度が上がりました
このお二人の力もあって有名になったのですね
昔からの技術を受け継いで、今でも同様の技術で小石原焼が作られております
その技術を体験できるところってありますか?
あるよ!是非、体験してみてくださいね!!
小石原焼の体験場所
事業者名 | 内容 | 事業者HP |
小石原焼伝統産業会館 | ・手びねり ・絵付け ・飛び鉋 | http://toho-info.com/pott/kaikan.html |
鶴見窯 | ・作陶 | https://www.tsurumigama.com/experience/ |
原彦窯元 | ・電動ろくろ ・手びねり | https://www.harahikokamamoto.com/class/ |
小石原焼の歴史や工芸体験の情報有難うございました
小石原焼の“宇宙柄 フラット皿”が売られていますので良かったらぜひ!
小石原焼のこの器で料理を盛りつけてみたいですね
はい、それでは#26 小石原焼(こいしわらやき)についてのお話はここまで
次回は#27 川辺仏壇(かわなべぶつだん)を見ていきましょう
(参考)
・47都道府県・伝統工芸百科(丸善出版)
・伝統工芸のきほん1 焼きもの(理論社)
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