#27 ゼロから学ぶ ” 川辺仏壇 かわなべぶつだん(鹿児島県)” の歴史・特徴・魅力・体験場所
本漆の黒塗りの扉を開くと金箔押しの内陣が輝く金仏壇が特徴
前回は#26 小石原焼(福岡県)について詳しくみてきましたが、今回は川辺仏壇について、ひげ先生とかわ子ちゃんとの会話より、具体的にチェックしてみましょう
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わか子ちゃん、こんにちは。ひげ先生こと当ブログの管理人です
ひげ先生、おやっとさー(こんにちは!)
川辺仏壇が伝統的工芸品に指定された年月日と産地組合
川辺仏壇は1975年(昭和50年)5月10日に経済産業大臣より指定を受け、鹿児島県川辺仏壇協同組合が産地組合でしたね
鹿児島県川辺仏壇協同組合ですね
川辺仏壇の産地組合がある市町村と観光スポット
鹿児島県川辺仏壇協同組合は南九州市(みなみきゅうしゅうし)に所在しています
南九州市(みなみきゅうしゅうし)とは
鹿児島県薩摩半島の南部にある市で、2007年に頴娃町・知覧町・川辺町の3町が合併し、南九州市が誕生。茶の生産量が全国の市町村単位では日本一で、知覧茶(ちらんちゃ)が有名
東京からの行き方はどうなりますか?
東京から南九州市への行き方ですが、飛行機+バスがおすすめです
鹿児島空港からどうやっていくのだろう
トータル所要時間は約4時間00分で着くことができます。
①羽田空港→鹿児島空港(飛行機:約 2 時間 00 分)
②鹿児島空港→鹿児島中央(空港連絡バス:約40分)
③鹿児島中央駅→川辺支所(鹿児島交通バス:約1時間15分)
やはり、なかなか遠いですね
また、南九州市には、釜蓋神社(かまふたじんじゃ)というパワースポットがあります
釜蓋神社(かまふたじんじゃ)とは
釜の蓋を頭に載せて祈願する“釜蓋願掛け”や素焼きの釜蓋を投げる“釜蓋投げ”は、勝負事や開運・開拓・厄除け・武運長久にご利益があるとされており、“釜蓋願掛け”は、鳥居から拝殿まで落とさずに行くことができれば願いが叶うとされている
とてもユニークな参拝方法ですね
川辺仏壇の歴史・特徴・魅力
そのその釜蓋神社がある南九州市における、川辺仏壇の歴史について見ていきましょう
仏壇の歴史ってどういった経緯があるのだろうか
12世紀ごろから長い年月をかけて作られたとされる磨崖仏群(まがいぶつぐん)があり、この地では仏教が盛んに信仰され、仏壇や仏具作りがはじまったとされています
磨崖仏群(まがいぶつぐん)とは
自然の巨石や岩壁の表面に彫刻した仏像が多く集まっていること
仏教の信仰が盛んだったのですね
江戸時代にはこの地を治めていた薩摩藩の藩主である島津氏により、一向宗(浄土真宗)を禁じました
全国各地でおきた一向宗の反乱を恐れたのですね
その通りです!信徒たちは、洞窟内に小型の仏像を置いた“隠れ念仏”や箪笥を装った“隠し仏壇”を作り、信仰を続けました
隠れながら続けたのですね
進行を続けるために作られた仏壇により、技術が確立されていきました
江戸時代に確立されたのですね
ただ明治時代初期の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)により、寺や仏壇・仏具が壊されてしまいました
仏教の信仰は時代により規制がかかっていたのですね
そうですね!日本国憲法により、信教の自由が認められると仏壇の需要が高まり、木地・宮殿・彫刻・金具・塗り・蒔絵・箔押の7部門で分業(ぶんぎょう)しながら仏壇が作られます
分業(ぶんぎょう)とは
木地・宮殿・彫刻・金具・塗り・蒔絵・箔押の7部門
分業 | 内容 |
木地(きじ) | ヒノキ・スギ・ホウノキ・カツラ・ヒコメマツの木で仏壇の枠組みをつくる |
宮殿(くうでん) | 仏壇の内部につける屋根まわりをつくる |
彫刻(ちょうこく) | 欄間などを彫り刻んでつくる |
金具(かなぐ) | 真鍮に彫金をおこない装飾をほどこす |
塗り(ぬり) | 木地へ均一に漆塗りをほどこす |
蒔絵(まきえ) | 金粉・銀粉・青貝などで蒔絵をほどこす |
箔押(はくおし) | 金箔を内部にほどこす |
それぞれの分野を専門に技術を高めたのですね
特徴は仏壇の宮殿が収まる部分と台座が一体化した“ガマ壇”の型があります
コンパクトにまとめることができるのですね
そうですね!やや小型で上質な仏壇は高い評価を得ております
川辺仏壇の技術を体験できるところはありますか?
あるよ!是非、体験してみてくださいね!!
川辺仏壇の体験場所
事業者名 | 内容 | 事業者HP |
川辺仏壇協同組合 | ・蒔絵 ・螺鈿 ・彫金風鈴 ・金箔押し ・金箔 | https://www.kawanabe-butudan.or.jp/experience/ |
川辺仏壇の歴史や工芸体験の情報有難うございました
ぜひ、川辺仏壇の伝統技術を実際に見てもらえれば嬉しいです
ひげ先生、本日はおやっとさー!(お疲れ様!)
川辺仏壇の“仏具一式セット”が売られていますので良かったらぜひ!
なんて素敵な仏壇なんでしょうか
はい、それでは#27 川辺仏壇(かわなべぶつだん)についてのお話はここまで。
次回は#28 小千谷縮(おぢやちぢみ)を見ていきましょう。
(参考)
調べる!47都道府県 伝統工芸で見る日本(同友館)
47都道府県・伝統工芸百科(丸善出版)
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