#25 ゼロから学ぶ " 熊野筆 くまのふで(広島県)" の歴史・特徴・魅力・体験場所

毛先を選りすぐることで作らた化粧筆は肌の上を滑らかに動かすことができるのが特徴
前回は#24 因州和紙(鳥取県)について詳しくみてきましたが、今回は熊野筆について、ひげ先生とくま子ちゃんとの会話より、具体的にチェックしてみましょう。
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くま子ちゃん、こんにちは。ひげ先生こと当ブログの管理人です

ひげ先生、おはようがんす!(おはようございます!)
熊野筆が伝統的工芸品に指定された年月日と産地組合

熊野筆は1975年(昭和50年)5月10日に経済産業大臣より指定を受け、熊野筆事業協同組合が産地組合でしたね

紀伊半島南部にある熊野詣(くまのもうで)で有名な“熊野”とは違うのか

そうですね!間違いないように気をつけましょう
熊野筆の産地組合がある市町村と観光スポット

熊野筆事業協同組合は安芸郡熊野町(あきぐんくまのちょう)に所在しています
安芸郡熊野町(あきぐんくまのちょう)とは
広島市・呉市・東広島市に囲まれた、標高約220メートルの高原状の盆地に町がある

盆地に町があるのですね

次に東京から安芸郡熊野町への行き方ですが、新幹線+バスがおすすめです

どういった行き方になりますか?

トータル所要時間は約4時間45分で着くことができます
①東京駅→広島駅(新幹線:約4時間)
②広島駅→熊野町(バス:約45分)

意外に時間がかかりますね

また、安芸郡熊野町には、筆の里工房(ふでのさとこうぼう)という観光スポットもあります
筆の里工房(ふでのさとこうぼう)とは
安芸郡熊野町の特色を生かした筆の里づくりの中心的な役割を担う施設


町全体で熊野筆を盛り上げているのですね
熊野筆の歴史・特徴・魅力

その筆の里工房がある熊野町における、熊野筆の歴史について見ていきましょう

筆の歴史ってどうなんだろう?

はじまりは江戸時代後期の19世紀から作られております

伝統的工芸品の中では、割と最近なのですね

熊野町は農地が少なく、生活が厳しい状況であったため、熊野地方(和歌山県)や吉野町(奈良県)に出稼ぎに行っていました

農地が少ないと違うことをする必要があったのかぁ

その出稼ぎ先で筆や墨を仕入れて売り歩いていたそうです

筆の関わりは行商(ぎょうしょう)からなのですね

当時の広島藩主の浅野家が筆作りを行うよう職人を支援しました

藩主が筆作りを推していたのですね

筆には色々な種類があり、習字に使用する毛筆や、絵画に使用する画筆、化粧品に使用する化粧筆などがあります

色々な筆の種類を取り扱っているのですね

筆の生産量は熊野筆が大きくウェイトを占めております

どういったもので筆がつくられるのですか?

馬、狸、鹿、猫、ヤギ、イタチなどの毛で作れらます

色々な動物の毛が使われているのですね

筆の使用用途に応じて種類を変えております

長年の経験と技術力の向上の賜物ですね

そうですね!それと性格さやきめ細さが求められるため、使用する動物の毛の選定が重要となっております

筆には滑りやすさも大事ですよね

油分を抜いて整え、毛を揃えながら不適格な毛を取り除きます

良い動物の毛を選定することが良い筆となるのですね

あとは上から衣毛(ころもげ)を糸で巻き付け、コテで焼き締めて軸をつけます

穂首(ほくび)を丈夫にするのですね

筆づくりでは、そういった選定があるため、技術の蓄積にもなります

その技術を体験できるところってありますか?

あるよ!是非、体験してみてくださいね!!
熊野筆の体験場所
事業者名 | 内容 | 事業者HP |
筆の里工房 | 筆作り | http://fude.or.jp/jp/guide/experience/ |
化粧筆工房 株式会社晃祐堂 | 筆作り | https://www.koyudo.co.jp/view/page/page8 |

熊野筆の歴史や工芸体験の情報有難うございました

熊野筆の“メイクブラシセット”が売られていますので良かったらぜひ!

高品質な高野筆を使用して化粧してみたいわ!

はい、それでは#25 熊野筆(くまのふで)についてのお話はここまで
次回は#26 小石原焼(こいしわらやき)を見ていきましょう
(参考)
・47都道府県・伝統工芸百科(丸善出版)
・調べる!47都道府県 伝統工芸で見る日本(同友館)
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