#90 ゼロから学ぶ " 大洲和紙 おおずわし(愛媛県)" の歴史・特徴・魅力・体験場所

大洲和紙(おおずわし)のイメージ

薄くてもしなやかで強く、保存性に優れており、漉きムラがないのが特徴

前回は#89 奈良筆(奈良県)について詳しくみてきましたが、今回は大洲和紙について、ひげ先生と おおず君 との会話より、具体的にチェックしてみましょう


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ひげ先生

おおず君、よろしくお願いします。ひげ先生こと当ブログの管理人です

おおず君

ひげ先生、宜しくおねがいします!


大洲和紙が伝統的工芸品に指定された年月日と産地組合


ひげ先生

本日ご紹介の大洲和紙は1977年(昭和52年)10月14日に経済産業大臣より指定を受け、大洲手すき和紙協同組合が産地組合でしたね

おおず君

大洲手すき和紙協同組合ですね


大洲和紙の産地組合がある市町村と観光スポット


ひげ先生

大洲手すき和紙協同組合は、喜多郡(きたぐん)にあります


喜多郡(きたぐん)とは

愛媛県のほぼ中央部に位置し、松山市から約40Km離れている


おおず君

東京からはどのようにして行きますか?

ひげ先生

東京から喜多郡への行き方ですが、飛行機+バスがおすすめです

おおず君

四国エリアだと飛行機がおすすめなのですね

ひげ先生

トータル所要時間は約3時間30分で着くことができます

羽田空港 → 松山空港(飛行機:約1時間30分)

松山空港 → 内子インター口(肱南観光バス::約50分)

おおず君

空港からバスが出ているは良いですね

ひげ先生

また、喜多郡には、内子座(うちこざ)という観光スポットがあります


内子座(うちこざ)とは

大正から100年続く芝居小屋で、地元の有志によって創建された

内子座(うちこざ)


おおず君

趣のある建屋ですね!


大洲和紙の歴史・特徴・魅力


ひげ先生

その内子座(うちこざ)がある喜多郡における、大洲和紙の歴史について見ていきましょう

おおず君

大洲和紙の歴史とは・・・

ひげ先生

はじまりは、平安時代といわれ、清流・小田川の水を用いた流し漉き(ながしすき)が作られていました


流し漉きながしすきとは

簀桁(すげた)で和紙の紙料液をすくい、縦横に動かし繊維を絡みあわせる漉き方

流し漉き(ながしすき)のイメージ


おおず君

はじまりは平安時代ですか・・長い歴史ですね

ひげ先生

「延喜式(えんぎしき)」と呼ばれる書物に、大洲和紙を上納した記録も残っております

おおず君

記録も残っているのかぁ

ひげ先生

江戸時代には、この地を治めた大洲藩(おおずはん)が保護し、紙漉きの発展を支えてきました

おおず君

藩も支援をしていたのですね

ひげ先生

原料は主にコウゾ・ミツマタ・ガンピなどの木の皮を用いて、原料を煮る蒸煮(じょうしゃ)を行い、叩いて細かい繊維にする叩解(こうかい)、漉いて紙にする抄紙(しょうし)の製造プロセスを経て作られます


コウゾとは

クワ科の落葉低木。繊維は太くて長く強靱

コウゾ


ミツマタとは

ジンチョウゲ科の落葉低木。皮の繊維は細く強い。枝が三つ叉に分かれるところから“ミツマタ”と呼ばれる

ミツマタ


ガンピとは

ジンチョウゲ科の落葉低木。優美で光沢があり、透明度もよい

ガンピ


おおず君

原料として木の皮が使われるのですね

ひげ先生

特徴は、薄くて強く漉きムラがないため、書道用紙や障子紙をはじめ、壁紙・版画用紙・色和紙、僧侶が着用する紙の着物である紙子(かみこ)、いかさぎ大凧合戦に貼られる凧紙(たこがみ)にも使用されております

おおず君

色々な用途に使用されているのですね

ひげ先生

今でも伝統的な流し漉きの技法が受け継がれ、1日に1人の職人で100枚以上作られています

おおず君

その技術を体験できるところってありますか?

ひげ先生

あるよ!是非、体験してみてくださいね!!


大洲和紙の体験場所

事業者名内容事業者HP
大洲和紙会館(天神産紙工場)見学
紙漉き
https://oozuwashi.business.site/
大洲和紙の体験


おおず君

大洲和紙の歴史や工芸体験の情報有難うございました

ひげ先生

大洲和紙“障子紙”が売られていますので良かったらぜひ!


おおず君

いい手漉き和紙ですね!!



ひげ先生

はい、それでは#90 大洲和紙(おおずわし)についてのお話はここまで!

次回は#91 伊万里・有田焼(いまり・ありたやきを見ていきましょう


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(参考)

・47都道府県 伝統工芸百科(丸善出版)

・調べる!47都道府県 伝統工芸で見る日本(同友館)


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