#2 ゼロから学ぶ " 山形鋳物 やまがたいもの(山形県)" の歴史・特徴・魅力・体験場所
非常に手間がかかり、かつ独特な技法が使われており、薄くて繊細な表面と美しい形状が特徴
前回は#1 南部鉄器(岩手県)について詳しくみてきましたが、今回は山形鋳物について、ひげ先生とやま子ちゃんとの会話より、具体的にチェックしてみましょう
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やま子ちゃん、こんにちは。ひげ先生こと当ブログの管理人です
ひげ先生、本日は宜しくお願いします
それでは今回、山形県の山形鋳物(やまがたいもの)を紹介したいと思います
んだんだ!(そうだそうだ!)
山形鋳物が伝統的工芸品に指定された年月日と産地組合
山形鋳物は1975年(昭和50年)2月17日に経済産業大臣より指定を受け、山形鋳物工業団地協同組合が産地組合だったね
はい!復習しておきました!
山形鋳物の産地組合がある市町村と観光スポット
山形鋳物工業団地協同組合は、山形市(やまがたし)にあります
山形市になるのですね!
山形市(やまがたし)とは
岩手県の県庁所在地で岩手県の中部に位置する市
東京からはどういうルートですか?
東京から盛岡市への行き方ですが、新幹線+バスがおすすめです
飛行機よりも新幹線なのですね
トータル所要時間は約3時間00分で着くことができます
東京駅→ 山形駅(山形新幹線:約2時間41分)
山形駅前 → 医療技術専門学校前(山交バス S87・C5:約13分)
医療技術専門学校前 → 山形鋳物工業団地協同組合(徒歩:約8分)
バスの乗り換えてしまえば、あっという間ね
また、山形市には、霞城公園(かじょうこうえん)という観光スポットがあります
霞城公園(かじょうこうえん)とは
市街地のほぼ中央に位置し、東北屈指の戦国大名・最上義光公がその礎を築いた山形城(国指定史跡)の跡地に公園を整備
素敵な公園ですね
山形鋳物の歴史・特徴・魅力
その霞城公園がある山形市における、山形鋳物の歴史について見ていきましょう
どういった歴史があるのかな?
背景を理解するために、900年前の平安時代に遡って話をするよ
昔のお話は嫌いじゃないわ
源頼義(みなもとのよりよし)という武将が、反乱を起こした安部貞任(あべさだとう)・宗任(むねとう)をうつために、山形地方で戦をしていたんだよ
昔は戦が多かったと聞くわ
そこで源頼義に仕えていた鋳物師(いものし)は、山形市内を流れる馬見ヶ崎川(まみがさきがわ)が、鋳物に最適な地域だと偶然発見したんだよ
鋳物師(いものし)とは
鉄や銅などの金属を溶かして鋳型(いがた)に流し込み、鋤(すき)などの農耕具、鍋・釜などの生活道具から、梵鐘・仏像にいたるまでの製品を鋳造(ちゅうぞう)した技術者
その鋳物師のおかげってことですね!
そうだね!
ただ当時は鉄資源が少なかったため、小物の製作にとどまっていたようだね
どうやって鉄資源を集めたのかしら?
江戸時代に、京都や大阪で仕入れた日用品や着物が山形地方に運ばれてきたんだけど、軽すぎるために、古鉄などが重石(おもし)代わりに運ばれるようになりました
その重石代わりの古鉄が鋳物の原料になったのね
その通り!
豊富にできた木炭で鉄を溶かし、馬見ヶ崎川の川砂で型を作り、特産品だった山うるしで着色して、仕上げたんだ
山うるしとは
ウルシ科の落葉小高木。山地に生え、ウルシより小形。
本当に恵まれた条件を見つけられたんだね
ただ日中戦争がはじまると、1938年に贅沢品が禁止され、高級鉄びんや、美術工芸品の製造が禁止されてしまったんだ
それは大変なことです
1945年の敗戦後に鋳物産業は復活しましたが・・・・
また環境の変化ですか!?
はい!その通りです
1960年代になるとアルミニウム合金のやかんや鍋が市場にあふれ、鉄びんや鉄なべの売れ行きは止まってしまったんだよ
そこからの逆転劇ですかね?
そうなんです!
以前はミシン産業の発達にともなって、ミシンの部品生産で伸ばしたり、今では自動車部品の生産が主流となっているね
時代の流れに応じて技術力を高めている何て素晴らしいわ!
よく理解することができましたね!
その技術を体験できるところってありますか?
あるよ!是非、体験してみてくださいね!!
山形鋳物の体験場所
事業者名 | 内容 | 事業者HP |
月山堂 | アルミ鋳物づくり | http://www.ginga.or.jp/imono/ |
山形鋳物の歴史や工芸体験の情報有難うございました
山形鋳物の“ケトル”が売られていますので良かったらぜひ!
おしゃれなケトルですね!
やま子ちゃんにとてもお似合いですよ!
え、んだべが?(え、そうかな?)
はい、それでは#2 山形鋳物(やまがたいもの)についてのお話はここまで
次回は#3 村山大島紬(むらやまおおしまつむぎ)を見ていきましょう
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