#11 ゼロから学ぶ " 宮古上布 みやこじょうふ(沖縄県)" の歴史・特徴・魅力・体験場所

宮古上布(みやこじょうふ)

トンボの羽のように軽い布とロウを引いたような光沢が特徴

前回は#10 久米島紬(沖縄県)について詳しくみてきましたが、今回は宮古上布について、ひげ先生とみや子ちゃんとの会話より、具体的にチェックしてみましょう


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ひげ先生

みや子ちゃん、こんにちは。ひげ先生こと当ブログの管理人です

みや子ちゃん

ひげ先生、はいたい!(こんにちは!)

ひげ先生

それでは今回、沖縄県の宮古上布(みやこじょうふ)を紹介したいと思います

みや子ちゃん

沖縄の伝統的工芸品って心おどるわ


宮古上布が伝統的工芸品に指定された年月日と産地組合


ひげ先生

宮古上布は1975年(昭和50年)2月17日に経済産業大臣より指定を受け、宮古織物事業協同組合が産地組合だったね

みや子ちゃん

宮古織物事業協同組合ですね


宮古上布の産地組合がある市町村と観光スポット


ひげ先生

宮古上布の産地組合について見ていきましょう

みや子ちゃん

宮古というのは・・宮古島のことですか?

ひげ先生

はい、宮古島(みやこじま)ですね!

沖縄本島から南西に約300kmに位置し、大小6つの島(宮古島、池間島、来間島、伊良部島、下地島、大神島)で構成されています


宮古島(みやこじま)とは

沖縄本島から南西に約300キロの位置にある大小8つの島から成り立つ宮古諸島の中心の島

みや子ちゃん

台湾にも近いんですね!?

ひげ先生

東京から宮古島への行き方ですが、飛行機のみとなります

みや子ちゃん

飛行機だけなのね

ひげ先生

トータル所要時間は約3時間00分で着くことができます

羽田空港 → 宮古島(飛行機:約3時間)

みや子ちゃん

3時間で行けちゃうのですね!

ひげ先生

そうなんです!

また宮古島といえば伊良部大橋(いらぶおおはし)が有名です


伊良部大橋(いらぶおおはし)とは

2015年1月31日に供用し、沖縄・宮古島と伊良部島を結ぶ橋

伊良部大橋(いらぶおおはし)

みや子ちゃん

何処までも続いていくような海の上の道ですね

ひげ先生

宮古島と伊良部島を結ぶ橋で、全長3,540(サンゴノシマ)mもあります

みや子ちゃん

まさに絶景ロードですね!


宮古上布の歴史・特徴・魅力


ひげ先生

そんな大自然のなか生まれた宮古上布をみていきましょう

みや子ちゃん

うにげえさびら!(お願いします!)

ひげ先生

はじまりは今から400年ほど前の16世紀後半です

みや子ちゃん

沖縄県が琉球王国と呼ばれていた時代ですね

ひげ先生

当時、中国への貢ぎ物を積んだ船が、台風で壊れて沈没しそうになってました

みや子ちゃん

台風が多い地域ですものね

ひげ先生

そこで宮古島に住む男が、海に飛び込んで船を修理し、乗組員の命を救いました

みや子ちゃん

宮古島の男って素敵だわ!

ひげ先生

それを知った国王が、その男に位の高い仕事を与えました

みや子ちゃん

国王がご褒美を与えたのですね

ひげ先生

そのことを喜んだ妻が、お礼に布を織り、国王に献上したものが宮古上布のはじまりだそうです

みや子ちゃん

妻もまたしっかりしていたのですね!

ひげ先生

そこから少し時代が経ちます

江戸時代に、琉球王国は薩摩藩に支配され、人々は重い税がかけられました

みや子ちゃん

宮古上布が税として納められたのですね

ひげ先生

そうですね!

そのことで宮古上布の名が広く知られるようになりました

みや子ちゃん

上質な布だったのですね

ひげ先生

宮古上布の特徴は、布が薄いことです

みや子ちゃん

薄くする技法はどういったものがあるのでしょうか?

ひげ先生

苧麻(ちょま)という沖縄県で自生する麻の茎の皮から取り出した繊維で作ります


苧麻(ちょま)とは

山野に自生する、イラクサ科の多年生植物

苧麻(ちょま)

みや子ちゃん

苧麻(ちょま)の繊維だったのですね

ひげ先生

苧麻を指先やつめの先で細く割いて作ります

みや子ちゃん

糸の細さを薄くすることで実現できるのですね

ひげ先生

作った糸に琉球藍を使い、20回ほど染め重ねます

みや子ちゃん

20回も染め重ねるとはすごい!?

ひげ先生

そうすることで、いつまでも色あせない布になると言われています

みや子ちゃん

色あせないのはいいわ!

ひげ先生

染め重ねた糸は、着物1着分を織るのに早くても2〜3ヶ月かけて織られます

みや子ちゃん

良い布には理由があるのですね

ひげ先生

最後に、木づちで3時間ほど布をうつ砧打ち(きぬたうち)を行います

みや子ちゃん

そうすることで、なめらかで光沢のある布になるのですね!

ひげ先生

泥藍の濃淡で緻密な絣文様(かすりもんよう)を織り出すのが決まりでした


絣文様(かすりもんよう)とは

糸のところどころをくくり、白く残して染めた〈かすり糸〉で織った柄のこと。またその織物

絣文様(かすりもんよう)

みや子ちゃん

決まりがあったのですね!

ひげ先生

ただ近年は、縞(しま)や格子(こうし)に織り、大らかに風合いそのものを楽しむこともされております

みや子ちゃん

その技術を体験できるところってありますか?

ひげ先生

あるよ!是非、体験してみてくださいね!!


宮古上布の体験場所

事業者名内容事業者HP
宮古織物事業協同組合ハンカチ染
スカーフ染
https://miyako-joufu.com/taiken.html
宮古上布の体験

みや子ちゃん

宮古上布の歴史や工芸体験の情報有難うございました

ひげ先生

宮古上布“リサイクル着物”が売られていますので良かったらぜひ!

みや子ちゃん

ひげ先生、たいみそーちー!(おつかれさま!)



ひげ先生

はい、それでは#11 宮古上布(みやこじょうふ)についてのお話はここまで

次回は#12 津軽塗(つがるしっき を見ていきましょう

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(参考)

47都道府県・伝統工芸百科(丸善出版)

調べる!47都道府県 伝統工芸で見る日本(同友館)

伝統工芸のきほん4 布(理論社)


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