#10 ゼロから学ぶ ” 久米島紬 くめじまつむぎ(沖縄県)” の歴史・特徴・魅力・体験場所
素朴でしなやかな風合いと独特の深い色調が特徴
前回は#9 本場大島紬(鹿児島県・宮崎県)について詳しくみてきましたが、今回は久米島紬について、ひげ先生とくめ君との会話より、具体的にチェックしてみましょう。
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くめ君、こんにちは。ひげ先生こと当ブログの管理人です
ひげ先生、はいさい!(こんにちは!)
それでは今回、沖縄県の久米島紬(くめじまつむぎ)を紹介したいと思います
わかやびたん!(わかりました!)
久米島紬が伝統的工芸品に指定された年月日と産地組合
久米島紬は1975年(昭和50年)2月17日に経済産業大臣より指定を受け、久米島紬事業協同組合が産地組合だったね
久米島紬事業協同組合ですね
久米島紬の産地組合がある市町村と観光スポット
産地組合は、沖縄県の久米島(くめじま)にあります
久米島(くめじま)とは
沖縄本島西方向より100kmほど離れた場所で、沖縄諸島でも最西端の島
沖縄諸島の最西端なんですね。遠そうです
久米島まで行くには2通りの方法があります
空か海ですかね?
その通り!
①飛行機の場合:那覇空港→久米島空港(所要時間約30分)
②船の場合:那覇泊港(とまりん)→渡名喜港→久米島兼城港(所要時間3時間〜3時間30分)
飛行機だと早いですね!
久米島は3つの砂浜からなる無人島である“ハテの浜”が有名です
ハテの浜とは
見渡す限りのエメラルドグリーンの海と白い砂浜に囲まれた浜
海が透き通っていますね
東洋一美しいと言われることもあるよ
真っ白な砂浜とエメラルドグリーンの海は絶景ですね
久米島紬の歴史・特徴・魅力
そんな大自然の中、生まれた久米島紬の歴史を見ていきましょう
気になります!
はじまりは14世紀頃、南方貿易によりインドから伝わった日本最古の絣(かすり)織物とされています
※諸説あり
絣(かすり)とは
糸のところどころをくくり、白く残して染めた〈かすり糸〉で織った柄のこと
インドから伝わったのですね
15世紀の後半からは、布を税として納める貢納(こうのう)布として首里王府に納付していました
布を献上するぐらい高級品だったのですね。
色柄については琉球王国時代に描かれた絣織物の絵図である御絵図帳(みえずちょう)に定められておりました
デザインが決められていたのですね!
越前の養蚕(ようさん)、真綿(まわた)の製法、八丈島の泥そめも伝えられて付加価値が更に高まりました
養蚕(ようさん)とは
カイコを育てて繭(まゆ)をとることを養蚕(ようさん)といいます
真綿(まわた)とは
絹の一種で蚕の繭を煮た物を引き伸ばして綿にした物
泥染めですか!
テカチ(車輪梅)かグール(サルトリイバラ)に漬けて干してを80回ほど行い、泥に漬け置きします
テカチ(車輪梅)とは
バラ科シャリンバイ属の常緑低木
グール(サルトリイバラ)とは
日本全国の日当たりの良い山野に生育するつる性の落葉低木
80回も漬けたり干したりするのですか!?
そうなんです!
その染めたものを織り上げて、洗ってたたみ、綿布に包んで砧打ち(きぬたうち)を行います
砧打ち(きぬたうち)って何ですか?
木づちでたたく作業で、すべて1人で行うのも特徴です
たたくのですね!
たたくと布目がそろって、しなやかさと艶がでます
手がかなり混んでますね
その通り!
ただ技術や品質の向上の背景には、薩摩藩の琉球王国への支配に伴う貢納布の強制の歴史がありました
厳しい時代があったのですね。
その厳しい時代を乗り越えながらも、今もなお技術が受け継がれております
歴史って素晴らしい!
くめ君の伝統文化に関わる一つのきっかけになればと思います
その技術を体験できるところはありますか?
あるよ!是非、体験してみてくださいね!!
久米島紬の体験場所
事業者名 | 内容 | 事業者HP |
ユイマール館 | 織り染め体験 | https://www.kume-tumugi.com/ |
体験できる場所があって嬉しい!
久米島紬の“反物”が売られていますので良かったらぜひ!
綺麗な反物だこと!
ひげ先生、ぐぶりーさびら(さようなら)
はい、それでは#10 久米島紬(くめじまつむぎ)についてのお話はここまで
次回は#11 宮古上布(みやこじょうふ) を見ていきましょう
(参考)
伝統工芸のきほん2 布(理論社)
47都道府県・伝統工芸百科(丸善出版)
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ひげ先生、今年もよろしくです。
同じ日本の工芸品でも琉球王国からの流れをくむ沖縄は異質であり素敵ですね。
現地で海ぶどう食べたいな~
rata 様
コメントありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。
沖縄の工芸品は特徴的なものが多いので見ててワクワクしますよね。
ぜひ沖縄に!!