#44 ゼロから学ぶ ” 京漆器 きょうしっき(京都府)” の歴史・特徴・魅力・体験場所
木地が薄くても入念な下地がほどこされ、繊細な美しさがあるのが特徴
前回は#43 京仏具(京都府)について詳しくみてきましたが、今回は京漆器について、ひげ先生ときょうし君との会話より、具体的にチェックしてみましょう。※京仏壇と京仏具は歴史的な背景が似通っていため同じような記事となります
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きょうし君、よろしくお願いします。ひげ先生こと当ブログの管理人です
ひげ先生、よろしゅうおねがいします!(よろしくおねがいします)
京漆器が伝統的工芸品に指定された年月日と産地組合
本日ご紹介の京漆器は1976年(昭和51年)2月26日に経済産業大臣より指定を受け、京都漆器工芸協同組合が産地組合でしたね
京都漆器工芸協同組合ですね
京漆器の産地組合がある市町村と観光スポット
京都漆器工芸協同組合は、京都市左京区(きょうとしさきょうく)にあります
京都市(きょうとし)とは
京都府の南部に位置し、11区(北区、上京区、左京区、中京区、東山区、山科区、下京区、南区、右京区、西京区、伏見区)から構成されている府庁所在地
東京からはどのようにして行きますか?
東京から京都市への行き方ですが、新幹線がおすすめです
新幹線がおすすめなのですね
トータル所要時間は約2時間15分で着くことができます
東京駅 → 京都駅(東海道・山陽新幹線 のぞみ:約2時間15分)
2時間ちょっとで行けるのは良いですね
また、京都市左京区には、平安神宮(へいあんじんぐう)という観光スポットがあります
平安神宮(へいあんじんぐう)とは
明治28年(1895)に平安遷都1100年を記念して創建され、794年に都を京都に移した桓武天皇を祭神としてお祀りされている
平安神宮って遷都の記念で創建されたのですね
京漆器の歴史・特徴・魅力
その平安神宮がある京都市における、京漆器の歴史について見ていきましょう
京都の漆器の歴史とは・・・
奈良時代に唐(中国)から伝わった蒔絵(まきえ)や螺鈿(らでん)の技術をもとに、平安時代に京都へ受けつがれ、室町時代には茶道具として広まりました
蒔絵(まきえ)とは
金粉や金箔を使う加飾の方法
螺鈿(らでん)とは
貝殻の内側にある虹色に輝く部分を薄く磨き、柄や模様を表現する方法
唐から伝わった技法なのですね
安土桃山時代には、大名の好みに合わせ優美で繊細な高台寺蒔絵(こうだいじまきえ)がつくられました
重要文化財にも指定されてますよね
桃山時代後期から江戸時代初期にかけて、本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)が金蒔絵に青貝などを装飾した光悦蒔絵(こうえつまきえ)を考案し、琳派(りんぱ)と呼ばれる流派を生み出しました
さぞかし華麗なんでしょうね
江戸時代中には、国宝「紅白梅図屏風」を描いたことでも知られている、琳派の尾形光琳(おがたこうりん)が京漆器の名工として活躍しました
紅白梅図屏風(こうはくばいずびょうぶ)
尾形光琳が晩年に描いたとされる縦156.0cm 横172.2cmの二曲一双の屏風
有名な屏風(びょうぶ)ですね!
製作工程では、乾燥させた木材を使って器のもとをつくる“木地師(きじし)”、できた木地に漆を重ねる“塗師(ぬし)”、蒔絵や螺鈿などの装飾をほどこす“蒔絵師(まきえし)”により各工程ごとに分担します
それぞれに専門の人が携わっているのですね
木地には、板もの・曲げもの・挽きものがあります。 挽きものとは、ろくろで回転させた木に刃物をあてて形を作ります
木地にも作り方があるのですね
漆には、色や光沢の出し方があります
使われる漆で印象もだいぶ変わりますよね
加飾には、平蒔絵(ひらまきえ)・高蒔絵(たかまきえ)・研出し蒔絵(とぎだしまきえ)・螺鈿(らでん)があります
加飾にも色々と技法があるのですね
木地・漆・加飾の工程において、求められる製品に応じて、それぞれに使用する技法を選び、作り上げられます
その技術を体験できるところってありますか?
あるよ!是非、体験してみてくださいね!!
京漆器の体験場所
事業者名 | 内容 | 事業者HP |
地域観光情報研究社 | 蒔絵 螺鈿 | https://kyotedukuri.jp/ |
手づくり工房 京都屋 | 加飾 | https://kyotoya-taiken.com/%e5%8a%a0%e9%a3%be%e3%81%a8%e3%81%af%ef%bc%9f/ |
嵯峩螺鈿 野村 | 螺鈿 蒔絵 | https://sagaraden.com/class/ |
京漆器の歴史や工芸体験の情報有難うございました
京漆器の“かんざし”が売られていますので良かったらぜひ!
仏具セットを買えば一式が揃うのがいいですね!
はい、それでは#44 京漆器(きょうしっき)を見ていについてのお話はここまで
次回は#45 香川漆器(かがわしっき)を見ていきましょう
(参考)
・47都道府県 伝統工芸百科(丸善出版)
・調べる!47都道府県 伝統工芸で見る日本(同友館)
・伝統工芸のきほん2 ぬりもの(理論社)」
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