#37 ゼロから学ぶ ” 置賜紬 おいたまつむぎ(山形県)” の歴史・特徴・魅力・体験場所
素朴で温かみが感じられるのが特徴
前回は#36 樺細工(秋田県)について詳しくみてきましたが、今回は置賜紬について、ひげ先生とおい子ちゃんとの会話より、具体的にチェックしてみましょう
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目次
おい子ちゃん、おはようございます。ひげ先生こと当ブログの管理人です
ひげ先生、はやえなっす!(おはようございます!)
置賜紬が伝統的工芸品に指定された年月日と産地組合
置賜紬は1976年(昭和51年)2月26日に経済産業大臣より指定を受け、置賜紬伝統織物協同組合が産地組合でしたね
置賜紬伝統織物協同組合ですね
置賜紬の産地組合がある市町村と観光スポット
置賜紬伝統織物協同組合は、米沢市(よねざわし)にあります
米沢市(よねざわし)とは
山形県の最南端に位置し、福島県との県境にあり、山々に囲まれた盆地にある市
米沢市は東京からどうやっていくのでしょうか?
東京から米沢市への行き方ですが、新幹線がおすすめです
新幹線で行けるのですね
トータル所要時間は約2時間00分で着くことができます
上野駅(東京)→ 米沢駅(山形新幹線 つばさ:約2時間00分)
上野から一本でいけるのは便利だわ!
また、米沢市には、上杉神社(うえすぎじんじゃ)という観光スポットがあります
上杉神社(うえすぎじんじゃ)とは
戦国最強の武将と語り継がれている上杉謙信を祭神として米沢城本丸跡に建立された
上杉家は戦国武将で有名ですよね
置賜紬の歴史・特徴・魅力
その上杉神社がある米沢市における、置賜紬の歴史について見ていきましょう
置賜紬にはどういった歴史背景があるのだろうか?
はじまりは8世紀とされていますが、江戸時代初期の17世紀に米沢藩の保護により盛んになりました
藩のサポートがあったのですね
江戸時代後期には藩主の上杉鷹山(うえすぎようざん)が、生産を増やして産業を盛んにすることで発展していきました
上杉鷹山(うえすぎようざん)とは
出羽国米沢藩9代藩主で、困窮した藩財政を再建した
藩政改革の立役者ね
その上杉鷹山(うえすぎようざん)の有名な言葉を紹介します
“なせば成る なさねば成らぬ 何事も 成らぬは人の なさぬなりけり”
(どんなことでも強い意志を持ってやればできる)
素敵な言葉だわ!
苧麻(ちょま)が原料の麻織物が生産されていたが、上杉鷹山の藩政改革により、養蚕が盛んになると、徐々に絹織物へと移り変わっていきました
苧麻(ちょま)とは
イラクサ科の植物で、使えば使うほど、ツヤ感も風合いも増す素材
置賜紬の紬(つむぎ)は、つむぎ糸を使い、たてよこの糸を1本ずつ交差させて織られる平織りの絹織物をいいます
1本ずつ交差して織るのですね
置賜紬の地域別の染め技法
置賜地方には、米沢市(よねざわし)・長井市(ながいし)・白鷹町(しろたかまち)の3つの地域で作られます
3つの地域で作られるのですか
各地域で紬の染め技法が異なり6種類に分かれるのが特徴です
紬の染め技法とは
地域名 | 染め方 | 内容 |
米沢市 | 草木染紬(くさきぞめつむぎ) | 草木の染料で糸を染めて織る |
米沢市 | 紅花染紬(べにばなぞめつむぎ) | 花びらを紅色の染料として染めて織る |
長井市 | 緯総絣(よこそうがすり) | よこ糸だけを染めて織る |
長井市 | 併用絣(へいようがすり) | たて糸もよこ糸も染めて織る |
白鷹町 | 米琉板締絣(よねりゅういたじめがすり) | 琉球織物の影響を強く受けており、糸や折りたたんだ布を板で強く挟んでから染めて織る |
白鷹町 | 白鷹板締絣(しらたかいたじめがすり) | 白鷹町にもたらされた先染め技術で、糸や折りたたんだ布を板で強く挟んでから染めて織る |
色々な染め方や模様の付け方があるのですね
糸を染めて織る先染めの技術を確立し、全国に知れ渡るようになりました
その技術を体験できるところってありますか?
あるよ!是非、体験してみてくださいね!!
置賜紬の体験場所
事業者名 | 内容 | 事業者HP |
染織工房わくわく舘 | ・織物 ・紅花染 | https://www.wakuwakukan.co.jp/benibanasome/ |
有限会社 織路助左衛門 | ・紅花/藍染め ・手織り | http://yonezawanet.jp/sukeza/ |
紅花染新田 | ・紅花染め | https://nitta-yonezawa.com/ |
置賜紬の歴史や工芸体験の情報有難うございました
置賜紬の“反物”が売られていますので良かったらぜひ!
綺麗な反物ですね!
はい、それでは#37 置賜紬(おいたまつむぎ)についてのお話はここまで
次回は#38 村上木彫堆朱(むらかみきぼりついしゅ)を見ていきましょう
(参考)
・47都道府県・伝統工芸百科(丸善出版)
・調べる!47都道府県 伝統工芸で見る日本(同友館)
・図説 日本の伝統工芸 東日本(河出書房新社)
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