#28 ゼロから学ぶ " 小千谷縮 おぢやちぢみ(新潟県)" の歴史・特徴・魅力・体験場所
さらりとした肌触りが夏の着物に向いているのが特徴
前回は#27 川辺仏壇(鹿児島県)について詳しくみてきましたが、今回は小千谷縮について、ひげ先生とおぢや君との会話より、具体的にチェックしてみましょう
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おぢや君、こんにちは。ひげ先生こと当ブログの管理人です
ひげ先生、よろしくお願いします!
それでは今回、新潟県の小千谷縮(おぢやちぢみ)を紹介したいと思います
ひげ先生、そいが?(そうなの?)
小千谷縮が伝統的工芸品に指定された年月日と産地組合
小千谷縮は1975年(昭和50年)9月4日に経済産業大臣より指定を受け、小千谷織物同業協同組合が産地組合でしたね
小千谷って地名でしょうか?
はい、地名ですね!
小千谷縮の産地組合がある市町村と観光スポット
小千谷織物同業協同組合は小千谷市(おぢやし)に所在しています
小千谷市(おぢやし)とは
新潟県の中越地方、信濃川の谷口に位置する市である
東京からはどうやって行くのだろうか?
東京から小千谷市への行き方ですが、新幹線+JRがおすすめです
具体的にはどういったルートになりますでしょうか?
トータル所要時間は約2時間00分で着くことができます
①上野駅(東京)→浦佐駅(新潟)(上越新幹線 :約1時間30分)
②浦佐駅(新潟)→小千谷駅(JR:約30分)
東京からだと割と近いのですね!
また、小千谷市には、錦鯉の里(にしきごいのさと)という観光スポットがあります
錦鯉の里(にしきごいのさと)とは
泳ぐ宝石錦鯉発祥の地であり、錦鯉の歴史を紹介したり、錦鯉を多くの人たちに見ていただく、世界で唯一錦鯉をメインとしたテーマパーク
錦鯉のテーマパークとは恐れ入りました
小千谷縮の歴史・特徴・魅力
その錦鯉の里がある小千谷市における、小千谷縮の歴史について見ていきましょう
先生、そもそも小千谷市には縮(ちぢみ)と紬(つむぎ)がありますが違いはなんでしょうか?
いい質問ですね!縮(ちぢみ)は“ 麻織物(あさおりもの) ” であり、 紬(つむぎ)は“ 絹織物(きぬおりもの) ”になります
なるほど!原料によって呼び名が変わるのですね
1,000年以上も前より越前国(新潟県)では、平織り(ひらおり)の麻織物が作られ、江戸時代前期の17世紀に、シボが布に加えられるようになったのがはじまりとされています
平織り(ひらおり)とは
縦糸と横糸を1本づつ交差させて織る手法
シボとは
撚り(より)が強いよこ糸で織った布を湯もみすること
撚り(より)とはひねることですよね?
そうですね!見た目では波がうったようなシワとなります
シボを入れると何か良いことがあるのですか?
シボがあると、サラッとした肌ざわりとなることで夏の着物に向いており、将軍にまで献上されるようになったようです
小千谷紬が有名となったのですね
そうですね!原材料として苧麻(ちょま)を紡いで糸を作っているため、よこ糸は撚り(より)をかけて染め、たて糸は染めずに織り上げていきます
苧麻(ちょま)とは
イラクサ科の植物で、使えば使うほど、ツヤ感も風合いも増す素材
使えば使うほど味わいが出るのですね
その苧麻(ちょま)により、水分を吸収しやすく、速乾性もあるのですぐに乾きます
それを聞くと、確かに夏に向いていますね!
小千谷は雪国であったこともあり、雪を利用した工程もあります
え!?雪を利用するのですか?
そうなんです! 雪さらしという工程があり、織物を漂白させ、かすれた模様である絣模様(かすりもよう)が美しくなります
雪さらしとは
織り上がった反物を雪の上に置いてさらすこと
雪の上に本当に並べて置くだけなのですね!
古来よりずっとこの技術で作られているのですよ
その技術を体験できるところってありますか?
あるよ!是非、体験してみてくださいね!!
小千谷縮の体験場所
事業者名 | 内容 | 事業者HP |
小千谷織物同業協同組合 | ・コースター織 ・かすり織 ・リボン作り ・繭玉人形作り | https://ojiya.or.jp/koubou/ |
小千谷縮の歴史や工芸体験の情報有難うございました
小千谷縮の“麻の縮のれん 錦鯉”が売られていますので良かったらぜひ!
何て綺麗な反物なんだろう!良いな!
はい、それでは#28 小千谷縮(おぢやちぢみ)についてのお話はここまで
次回は#29 小千谷紬(おぢやつむぎ)を見ていきましょう
(参考)
調べる!47都道府県 伝統工芸で見る日本(同友館)
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