#29 ゼロから学ぶ " 小千谷紬 おぢやつむぎ(新潟県)" の歴史・特徴・魅力・体験場所

真綿の手紡ぎ糸のふっくらと軽くて温かみがある風合いや、絹の光沢となめらかな手触りにより、素朴な味わいが特徴
前回は#28 小千谷縮(新潟県)について詳しくみてきましたが、今回は小千谷紬について、ひげ先生とおぢ子ちゃんとの会話より、具体的にチェックしてみましょう
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おぢ子ちゃん、こんにちは。ひげ先生こと当ブログの管理人です

ひげ先生、よろしくお願いします!

それでは今回、新潟県の小千谷紬(おぢやつむぎ)を紹介したいと思います

前回の小千谷縮(おぢやちぢみ)と似ているから気をつけないといけないですね

そうですね! 前回もお話ししたのですが、縮(ちぢみ)は“麻織物(あさおりもの) ” であり、 紬(つむぎ)は“絹織物(きぬおりもの) ”になります

今回は、絹織物(きぬおりもの)のお話ですね!
小千谷紬が伝統的工芸品に指定された年月日と産地組合

小千谷紬は1975年(昭和50年)9月4日に経済産業大臣より指定を受け、小千谷織物同業協同組合が産地組合でしたね

産地組合は前回と同じ組合になるのですね
小千谷紬の産地組合がある市町村と観光スポット

小千谷織物同業協同組合は小千谷市(おぢやし)に所在しています
小千谷市(おぢやし)とは
新潟県の中越地方、信濃川の谷口に位置する市である

東京からはどうやったら行けますか?

東京から小千谷市への行き方ですが、新幹線+JRがおすすめです

ルートはどうなりますか?

トータル所要時間は約2時間00分で着くことができます
①上野駅(東京)→浦佐駅(新潟)(上越新幹線 :約1時間30分)
②浦佐駅(新潟)→小千谷駅(JR:約30分)

東京から割と近くて良いですね!

また、小千谷市には、山本山高原(やまもとやまこうげん)という観光スポットがあります
山本山高原(やまもとやまこうげん)とは
各年交互に実施している菜の花畑(4月下旬~5月上旬)とひまわり畑(8月)の見どころがある



どちらの季節にも1度は訪れたくなるわ
小千谷紬の歴史・特徴・魅力

その山本山高原がある小千谷市における、小千谷紬の歴史について見ていきましょう

どういった絹織物の歴史があるのだろうか?

江戸時代中期に始まった養蚕と小千谷縮の技法を取り入れたのがはじまりとされております

小千谷縮の技法を取り入れたのですね

当時は、くず繭から糸を紡いで織った紬が自家用の着物として織られておりました

自家用の着物だったのですね

江戸末期より飢饉(ききん)や苧麻(ちょま)の不足がおこり、昭和初期に絹織物の本格的な紬の生産が始まりました
飢饉(ききん)とは
天候異変などで、農作物の収穫が少なく、食糧が欠乏すること

苧麻(ちょま)とは
イラクサ科の植物で、使えば使うほど、ツヤ感も風合いも増す素材


厳しい生活環境の中で、これまで培った技術を応用したのですね

そうですね! そうした背景もあり小千谷紬が各地に広まっていきました

どういった特徴がありますか?

糸については、玉繭(たままゆ)からつくった玉糸(たまいと)か、真綿(まわた)から紡いだ真綿糸(まわたいと)の2種類が用いられます。

2種類の糸が用いられるのですね

染めについては、小千谷縮の先染め技法が用いられ、図案の模様になるよう“手くくり”または“手すりこみ”と呼ばれる手技によって色を付けたり調整する

小千谷縮の技が継承されているのですね

織りについては、緯糸 (よこいと)1本1本を丁寧に位置合わせをしながら織り上げた“緯総絣紬(よこそうがすり)”という技法を用いて、緯糸だけで柄模様を表します。

1本1本丁寧に織られているのが素晴らしいわ!

真綿の手紡ぎ糸のふっくらと軽くて温かみがある風合いや、絹の光沢となめらかな手触りにより、素朴な味わいを感じることができます

その技術を体験できるところってありますか?

あるよ!是非、体験してみてくださいね!!
小千谷紬の体験場所
事業者名 | 内容 | 事業者HP |
小千谷織物同業協同組合 | ・コースター織 ・かすり織 ・リボン作り ・繭玉人形作り | https://ojiya.or.jp/koubou/ |

小千谷紬の歴史や工芸体験の情報有難うございました

小千谷紬の“反物”が売られていますので良かったらぜひ!

なんて綺麗な反物なのだろう!

はい、それでは#29 小千谷紬(おぢやつむぎ)についてのお話はここまで
次回は#30 高岡漆器(たかおかしっき)を見ていきましょう
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