#30 ゼロから学ぶ " 高岡漆器 たかおかしっき(富山県)" の歴史・特徴・魅力・体験場所
数多くの技法による装飾により多彩な表面の演出が特徴
前回は#29 小千谷縮紬(新潟県)について詳しくみてきましたが、今回は高岡漆器について、ひげ先生とたか君との会話より、具体的にチェックしてみましょう
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目次
たか君、こんにちは。ひげ先生こと当ブログの管理人です
ひげ先生、よろしくお願いします!
それでは今回、富山県の高岡漆器(たかおかしっき)を紹介したいと思います
まいどはやきのどくちゃ!
(いつもありがとうございます!)
高岡漆器が伝統的工芸品に指定された年月日と産地組合
高岡漆器は1975年(昭和50年)9月4日に経済産業大臣より指定を受け、伝統工芸高岡漆器協同組合が産地組合でしたね
高岡銅器と同じ高岡市になりますか?
そうですね!
高岡漆器の産地組合がある市町村と観光スポット
伝統工芸高岡漆器協同組合は高岡市(たかおかし)にあります
高岡市(たかおかし)とは
富山県の西部に位置するエリアにあり、西側は山間地域、北東側は富山湾が広がる
高岡市は銅器も漆器も有名なのですね
東京から高岡市への行き方ですが、①新幹線 ②飛行機+バス+電車の2通りがあります
どちらの方が便利なのでしょうか?
①東京駅 → 新高岡駅(新幹線):所要時間 約2時間20分
②羽田空港 → 富山きときと空港(飛行機)→富山駅(富山地鉄バス)→高岡駅(あいの風とやま鉄道):所要時間 約1時間40分
新幹線の方が時間かかるけど、乗り換えなしで行けるのが良いかなぁ
また、高岡市には、高岡大仏(たかおかだいぶつ)という観光スポットがあります
高岡大仏(たかおかだいぶつ)とは
鳳徳山大仏寺にある、高さ約16メートルの阿弥陀如来坐像で、奈良や鎌倉の大仏と並ぶ日本三大仏
かなり大きい大仏ですね
高岡漆器の歴史・特徴・魅力
その高岡大仏がある高岡市における、高岡漆器の歴史について見ていきましょう
高岡漆器の歴史はどうなっているのだろう
当時、この地を前田利長(まえだとしなが)が高岡城を築いたときに、武具や箪笥などの一般調度品を作らせたことにはじまります
加賀藩主の前田家ですね
江戸中期には高岡漆器の元祖 辻丹甫(つじたんぽ)により、堆朱(ついしゅ)や堆黒(ついこく)の技法が広まりました
堆朱(ついしゅ)とは
赤い漆を何層にも厚く塗り重ねて絵柄を彫刻したもの
漆の重ね塗りがされていたのですね
高岡漆器に使用されている技法
高岡漆器の技法はさまざまに使用されています
どういった技法でしょうか?
高岡漆器の技法とは
螺鈿(らでん)、蒔絵(まきえ)、錆絵(さびえ)、勇助塗(ゆうすけぬり)など
技法 | 内容 |
螺鈿(らでん) | 極めて薄く剥いだ貝を貼り付けて模様を描く方法 |
蒔絵(まきえ) | 金粉や金箔を使う加飾の方法 |
錆絵(さびえ) | 錆漆 (さびうるし) で絵や模様を描く方法 |
勇助塗(ゆうすけぬり) | 朱色やうるみ色を基調として、玉石を施した方法 |
とても様々な技法があるのですね
この技法を用いて、高岡御車山祭(たかおかみくるまやままつり)に使われる山車(だし)の装飾にも取りいられています
高岡御車山祭(たかおかみくるまやままつり)とは
毎年5月1日に行われる高岡関野神社の春季例祭で、全国で5つしかない国の重要有形・無形民俗文化財の両方の指定を受けている
町人文化に根強く技が取り入れられているのですね
現在は、螺鈿や蒔絵の技でガラスを飾ることも出来るようになっております
その技術を体験できるところってありますか?
あるよ!是非、体験してみてくださいね!!
高岡漆器の体験場所
事業者名 | 内容 | 事業者HP |
公益財団法人高岡地域地場産業センター | 漆器 | https://www.takaokajibasan.or.jp/jigyo/jinzai/shikkitaiken |
伝統工芸高岡漆器協同組合 | 漆器 | http://takaokashikki.jp/workshop/ |
螺鈿工房 おりはし | 蒔絵・螺鈿 | https://radennkoubou-orihashi.com/workshop/ |
高岡漆器の歴史や工芸体験の情報有難うございました
高岡漆器の“朱肉入れ”が売られていますので良かったらぜひ!
この素晴らしい青貝塗の高岡漆器買いたいです!
はい、それでは#30 高岡漆器(たかおかしっき)についてのお話はここまで
次回は#31 飯山仏壇(いいやまぶつだん)を見ていきましょう
(参考)
・47都道府県・伝統工芸百科(丸善出版)
・伝統工芸のきほん3 木工と金工(理論社)
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