#31 ゼロから学ぶ ” 飯山仏壇 いいやまぶつだん(長野県)” の歴史・特徴・魅力・体験場所
良質な木材を使用し、全体に蒔絵が描かれ、拝む人の目に装飾がよく見えるよう配慮がなされているのが特徴
前回は#30 高岡漆器(富山県)について詳しくみてきましたが、今回は飯山仏壇について、ひげ先生といい子ちゃんとの会話より、具体的にチェックしてみましょう
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目次
いい子ちゃん、こんにちは。ひげ先生こと当ブログの管理人です
ひげ先生、おはよーござんす
(おはようございます)
飯山仏壇が伝統的工芸品に指定された年月日と産地組合
飯山仏壇は1975年(昭和50年)9月4日に経済産業大臣より指定を受け、飯山仏壇事業協同組合が産地組合でしたね
飯山仏壇事業協同組合ですね
飯山仏壇の産地組合がある市町村と観光スポット
飯山仏壇事業協同組合は飯山市(いいやまし)にあります
飯山市(いいやまし)とは
長野県のもっとも北に位置し、市の中心を千曲川(ちくまがわ)が縦断する田園地帯である
新潟県との県境にある市なのですね
東京から飯山市への行き方ですが、新幹線がおすすめです
具体的にはどういったルートになりますでしょうか?
トータル所要時間は約2時間00分で着くことができます
東京駅→飯山駅(北陸新幹線はくたか:約 1 時間 50 分)
東京駅から直通があるのですね!
便利ですね! また、飯山市には、飯山城(いいやまじょう)という観光スポットがあります
飯山城(いいやまじょう)とは
独立丘陵を削って構築した平山城で、築城年は不明である
14世紀初頭は泉氏の居城であったが、後に高梨氏館を本拠とする高梨氏の支城となった
この城門は復元されたようですね
飯山仏壇の歴史・特徴・魅力
その飯山城がある飯山市における、飯山仏壇の歴史について見ていきましょう
仏壇ってどういった歴史があるのだろう
実は明確なはじまりの時期は明らかにされていません
そうなのですね・・・・どういった所から記録があるのでしょうか
地元の言い伝えによると、1689年に寺瀬重高という人物が甲府(山梨県)から来て素地仏壇を作ったとされ、一般的にはこれが飯山仏壇の始まりとされています
まずは素地仏壇だったのですね
そうですね!また飯山市周辺は仏教と深い馴染みのある地域で、自然に仏壇が盛んに作られるようになったといわれています
やはり仏教と仏壇はつながりが強いのですね
その後、越後潟町(えちごかたまちえき)から来た鞘師屋佐七により、塗仏壇も作られるようになりました
ここで漆の重ね塗りがされるようになったのですね
そして江戸時代末期、稲葉喜作という仏壇彫刻の名手によって、工芸品としての地位が確立されていきました
飯山仏壇の特徴はどういったものでしょうか?
飯山仏壇の特徴は、蒔絵(まきえ)や宮殿(くうでん)が良く見えるように作られた弓長押(ゆみなげし)になります
蒔絵(まきえ)とは
金粉や金箔を使う加飾の方法
宮殿(くうでん)とは
本尊の仏像・仏画などが荘厳に装飾されており、これらは“浄土”といわれ、汚れのない清浄な世界を表していると言われている
弓長押(ゆみなげし)とは
宮殿がよく見えるように弓形にして細工を施すこと
飯山仏壇ならではの特徴があるのですね
飯山仏壇の製造工程
分業 | 内容 |
木地(きじ) | ヒノキやスギの木で仏壇の枠組みをつくる |
宮殿(くうでん) | 仏壇の内部につける屋根まわりをつくる |
彫刻(ちょうこく) | 欄間などを彫り刻んでつくる |
金具(かなぐ) | 真鍮に彫金をおこない装飾をほどこす |
塗り(ぬり) | 木地へ均一に漆塗りをほどこす |
蒔絵(まきえ) | 孔雀、牡丹、鳳凰などで蒔絵をほどこす |
箔押(はくおし) | 金箔を内部にほどこす |
組立(くみたて) | 仕上げ作業を終えた部材を組み立てる |
制作工程は大まかに分けて8工程あります
仏壇には多くの工程を経て作られていくのですね
良質な木材を使用し、全体に蒔絵が描かれ、拝む人の目に装飾がよく見えるよう配慮がなされているのが特徴です
その技術を体験できるところってありますか?
あるよ!是非、体験してみてくださいね!!
飯山仏壇の体験場所
事業者名 | 内容 | 事業者HP |
木彫刻工房 おけや | 木彫刻 | https://kobo-okeya.com/taiken.html |
藤沢蒔絵 | 蒔絵 | https://maki-e.jp/trial |
神仏の鷲森 | 匂い袋 | http://www.washimori.co.jp/content.php/taikenn.co.jp |
飯山仏壇の歴史や工芸体験の情報有難うございました
是非一度、飯山市に行かれてみてはいかがでしょうか?
ひげ先生、おつかいな!(おつかれさまでした!)
はい、それでは#31 飯山仏壇(いいやまぶつだん)についてのお話はここまで
次回は#32 有松・鳴海絞(ありまつ・なるみしぼり)を見ていきましょう
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