#5 ゼロから学ぶ " 高岡銅器 たかおかどうき(富山県)" の歴史・特徴・魅力・体験場所
卓上の置物や大仏など、小さなものから大きなものまで様々な製品ラインアップ
前回は#4 塩沢紬(新潟県)について詳しくみてきましたが、今回は高岡銅器について、ひげ先生とたかお君との会話より、具体的にチェックしてみましょう
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目次
たかお君、こんにちは。ひげ先生こと当ブログの管理人です
ひげ先生、本日は宜しくお願いします
それでは今回、富山県の高岡銅器(たかおかどうき)を紹介したいと思います
まいどはやきのどくちゃ!
(いつもありがとうございます!)
高岡銅器が伝統的工芸品に指定された年月日と産地組合
高岡銅器は1975年(昭和50年)2月17日に経済産業大臣より指定を受け、高岡銅器団地協同組合が産地組合だったね
高岡銅器団地協同組合ですね
高岡銅器の産地組合がある市町村と観光スポット
産地組合がある高岡市(たかおかし)は富山県の西部に位置するエリアだよ
高岡市(たかおかし)とは
富山県の北西部に位置し、県庁所在地である富山市に次ぐ富山県第2の都市
何か高岡市で有名なものはありますか?
瑞龍寺(ずいりゅうじ)ですね!仏殿・法堂・山門が県内で初めて国宝に指定されました
瑞龍寺(ずいりゅうじ)とは
加賀藩2代藩主前田利長公の菩提をとむらうため三代藩主利常によって建立された寺
県内初ってところが良いですね!
高岡銅器の歴史・特徴・魅力
高岡銅器のはじまりは、江戸時代初期の17世紀の初めです
江戸時代なんですね
当時、この地を前田家(まえだけ)が鋳物(いもの)の発祥地河内国(かわちのくに)から7人の職人を招き、工場を開設しました
鋳物って何でしたっけ?
鋳物(いもの)とは
金属を溶かして、鋳型とよばれる型に流し込み、冷やして固まらせてできた製品
最初は農機具などを作ってましたが、工芸品や美術品を作るようになりました
銅を使ってですか?
そうですね!
銅に亜鉛(あえん)や錫(すず)などを混ぜた銅合金(どうごうきん)が使われてます
銅合金って響きがかっこいい
江戸時代が終わり明治時代になると、彫金(ちょうきん)をほどこした新たな鋳物が作られました
彫金(ちょうきん)って何でしょうか?
彫金(ちょうきん)とは
金属の表面を彫ったり打ったりして、模様をあらわすこと
その彫金を海外の博覧会に出品したところ、世界から高く評価されたんだよ
高岡銅器の技術力が証明されたんですね
そうですね!400年以上受け継がれている技術だよ
400年ですか・・・すごい
ただ昭和の時代には軍需工場が優先されるようになると、銅器や鉄器の材料が入手できなくなってしまったんだよ
戦争の影響ですね
はい。戦争のために金属製品を強制的に没収されていきました
恐ろしいです
高岡の銅器産業はこの戦争を乗り越え、釣り鐘(つりがね)ブームにのって産業が戻りました
釣り鐘ブームなるものがあったのですね
高岡銅器は作り手の技術と努力に支えられているんだよ
歴史があるっていうのは良いですね
そうだね!次の時代への新たな製品開発も今後は重要になってくるね
先生、きときとしてますね!(生き生きしてますね!)
高岡銅器の製作工程
高岡銅器の製作工程を簡単に説明しておきます
お願いします!
原型づくり、鋳造、仕上げ加工、着色という工程をたどります
鋳物の工程ですね
高岡銅器は各工程を担当する職人がいて、連携しながら分業で行っているんだよ
それぞれの工程で技術力を向上させてきたのですね
その通り!各工程の技術が結集することで、高い評価を今でも得られているんだね
その技術を体験できるところはありますか?
あるよ!是非、体験してみてくださいね!!
高岡銅器の体験場所
事業者名 | 内容 | 事業者HP |
高岡地域磁場産業センター | 鋳物体験 | https://www.takaokajibasan.or.jp/jigyo/jinzai/imonotaiken |
株式会社 能作 | 鋳物製作体験 | https://www.nousaku.co.jp/factory/imono/ |
鋳物体験してみたいです
高岡銅器の“置物”が売られていますので良かったらぜひ!
はい、それでは#5 高岡銅器(たかおかどうき)についてのお話はここまで。
次回は#6 信州紬(しんしゅうつむぎ)を見ていきましょう
(参考)
調べる!47都道府県 伝統工芸で見る日本(同友館)
ふるさとの伝統産業6 雪国の技と心を伝える伝統産業(太平出版)
伝統工芸のきほん3 木工と金工(理論社)
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