#8 ゼロから学ぶ " 飛騨春慶 ひだしゅんけい(岐阜県)" の歴史・特徴・魅力・体験場所
うるしを通して見える透明度の高い上質なすきうるしを使った木地の美しさが特徴
前回は#7 木曽漆器(長野県)について詳しくみてきましたが、今回は飛騨春慶について、ひげ先生とひだ子ちゃんとの会話より、具体的にチェックしてみましょう。
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ひだ子ちゃん、こんにちは。ひげ先生こと当ブログの管理人です
わっちは、ひだ子ちゃんです
(私は、ひだ子ちゃんです)
それでは今回、岐阜県の飛騨春慶(ひだしゅんけい)を紹介したいと思います
きのどく、うたてー(ありがとう)
飛騨春慶が伝統的工芸品に指定された年月日と産地組合
飛騨春慶は1975年(昭和50年)2月17日に経済産業大臣より指定を受け、飛騨春慶連合協同組合が産地組合だったね
飛騨春慶連合協同組合ですね
飛騨春慶の産地組合がある市町村と観光スポット
飛騨春慶の産地組合は高山市(たかやまし)にあるよ
高山市(たかやまし)とは
岐阜県にある山岳都市で、全国の市町村で最も面積が広い
山岳都市ですね
有名な観光地で飛騨の里(ひだのさと)がありますよ
飛騨の里(ひだのさと)とは
国の重要文化財4棟を含む、合掌造りなど飛騨地方の特色ある民家を移築・復元し、懐かしい農山村の暮らしや飛騨に伝わる季節の行事を再現する博物館があります
国の重要文化財なのですね。素敵!
昔、岐阜県北部を飛騨国と呼ばれておりました
北部ですね
飛騨春慶の歴史・特徴・魅力
飛騨春慶のはじまりは、江戸時代初期の17世紀まで遡ります
17世紀というのは、1600年代ですよね
当時の神社や寺の建設にたずさわった御用大工の棟梁(とうりょう)が、サワラという木を打ち割ったところ、美しい木目を発見して茶の盆を作りました
棟梁(とうりょう)とは
大工職の頭、親方のことで、木造建築では、工事を指導監督する大工職人の責任者のこと。
サワラとは
ヒノキ科ヒノキ属の1種。日本特産の針葉樹
ヒノキの一種なのですね
このサワラの作られた盆(ぼん)に木地が透けるように塗ったのが、飛騨春慶のはじまりと言われています
透漆(すきうるし)のことですね
はい、そうです!木目が透き通るので、木地づくりが重要になりますね
塗ること以上に、この木地づくりが重要な意味があるのですね
江戸時代末期から明治時代には重箱(じゅうばこ)のような角ものが作られました
重箱(じゅうばこ)とは
箱を2段、3段または5段に重ね、一番上の箱にふたをして用いる容器
お正月によく見るやつですね
そうですね!そこから大正時代から昭和時代の初期には、立体的な美しさを持つものへと発展していきました
技術力が日々高まっていったのですね。
重箱や盆にはしなやかな針葉樹のサワラやヒノキ、お椀には程よい硬さのあるトチを使いました
トチとは
7枚の小葉からなる大型の掌状複葉と白い大きな円錐花序をつけるトチノキ科の落葉高木
素材の特性をいかして使い分けるんですね
年輪と年輪の間に小刀を入れて木目を強調させた模様“へぎ目”やかんなで規則的に入れる模様“かんな目”などの木に直接加えた装飾も特徴です
かんなは見たことあるわ!
素材の特性と模様を入れる技法で美しい工芸品を生み出しているんだよ
その技術を体験できるところはありますか?
あるよ!是非、体験してみてくださいね!!
飛騨春慶の体験場所
事業者名 | 内容 | 事業者HP |
伝統工芸士熊崎氏工房 | 塗り体験 | https://www.takayama-taiken.com/ |
職人って素晴らしいですね
飛騨春慶の“角重箱”が売られていますので良かったらぜひ!
なんて素敵な重箱なんでしょうか!
そしゃまたな!(それじゃあまたね!)
はい、それでは#8 飛騨春慶(岐阜県)についてのお話はここまで
次回は #9 本場大島紬(鹿児島県・宮崎県)を見ていきましょう
(参考)
伝統工芸のきほん2 ぬりもの(理論社)
調べる!47 都道府県 伝統工芸で見る日本(同友館)
47都道府県・伝統工芸百科(丸善出版)
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