#96 ゼロから学ぶ " 紀州漆器 きしゅうしっき(和歌山県)" の歴史・特徴・魅力・体験場所
長く使えば使うほど表面が摩耗し、中塗りの黒漆が表面に出てきて模様が変化するのが特徴
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前回は#95 丹波立杭焼(兵庫県)について詳しくみてきましたが、今回は紀州漆器について、ひげ先生と きしお君 との会話より、具体的にチェックしてみましょう
きしお君、よろしくお願いします。ひげ先生こと当ブログの管理人です
ひげ先生、宜しくおねがいします!
紀州漆器が伝統的工芸品に指定された年月日と産地組合
本日ご紹介の紀州漆器は1978年(昭和53年)2月6日に経済産業大臣より指定を受け、紀州漆器協同組合が産地組合でしたね
紀州漆器協同組合ですね
紀州漆器の産地組合がある市町村と観光スポット
紀州漆器協同組合は、海南市(かいなんし)にあります
海南市(かいなんし)とは
和歌山県の北部沿岸部に位置し、自然と利便性のバランスがとれた地域
東京からはどのようにして行きますか?
東京から海南市への行き方ですが、新幹線がおすすめです
新幹線がおすすめなのですね
トータル所要時間は約4時間00分で着くことができます
東京駅 → 新大阪駅(東海道・山陽新幹線 のぞみ:約2時間27分)
新大阪駅 → 海南(JR大阪環状連絡線 特急くろしお:約1時間19分)
新大阪から乗り換え1本で行けるのは楽ですね
また、海南市には、長保寺(ちょうほうじ)という観光スポットがあります
長保寺(ちょうほうじ)とは
一条天皇意の勅願で1,000年に創建された天台宗の寺院
桜が印象的な寺院ですね
紀州漆器の歴史・特徴・魅力
その長保寺がある海南市における、紀州漆器の歴史について見ていきましょう
紀州での漆器の歴史とはどうなのだろうか?
はじまりは、室町時代後期の16世紀ごろに、紀伊国(現在の和歌山県と三重県南部)の豊富なヒノキを用いて、木地をつくる木地師(きじし)がお椀を椀をつくり始めたことによります
ヒノキとは
ヒノキ科ヒノキ属の常緑針葉樹で、耐久性が高く抗菌作用がある
ヒノキでつくられているのですね
柿渋(かきしぶ)に木炭の粉を混ぜたものを木地に塗ったお椀のことを渋地椀(しぶじわん)といい、庶民の日用品として需要が多く広まっていきました
柿渋を使っていたんですね!?驚きです
現在の海南市の黒江というエリアで作られていたので、黒江塗(くろえぬり)と呼ばれるものや、和歌山県の根来寺(ねごろじ)の僧が日頃使用するためにつくった黒地に朱塗されているものを根来塗(ねごろぬり)というものがあります
根来塗(ねごろぬり)とは
日本の塗装技法の一種であり、黒漆による下塗りに朱漆塗りを施す漆器
色々呼ばれかたがあるのですね
江戸時代後期の文政9年(1826)には、小川屋長兵衛が堅地板物(かたじいたもの)の製作に成功し、安政時代には蒔絵による加飾がなされるようになりました
蒔絵による装飾もされるようになったのかぁ
製造工程としては、木地作り→下地作り→塗装→加飾の工程があり、分業体制をとりながら約70工程ほどあります
その技術を体験できるところってありますか?
あるよ!是非、体験してみてくださいね!!
紀州漆器の体験場所
事業者名 | 内容 | 事業者HP |
うるわし館 | 蒔絵 | https://www.kishusikki.com/02_taiken.html |
紀州漆器の歴史や工芸体験の情報有難うございました
紀州漆器の“茶びつ”が売られていますので良かったらぜひ!
綺麗な塗りの茶びつですねぇ!!
はい、それでは#96 紀州漆器(きしゅうしっき)についてのお話はここまで!
次回は#97 広島仏壇(ひろしまぶつだん)を見ていきましょう
(参考)
・47都道府県 伝統工芸百科(丸善出版)
・調べる!47都道府県 伝統工芸で見る日本(同友館)
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