#40 ゼロから学ぶ " 西陣織 にしじんおり(京都府)" の歴史・特徴・魅力・体験場所

西陣織(にしじんおり)

あらかじめ染めた糸で布を織る紋織物で高い技術と多品種少量生産が特徴

前回は#39 松本家具(長野県)について詳しくみてきましたが、今回は西陣織について、ひげ先生とにし君との会話より、具体的にチェックしてみましょう


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ひげ先生

にし君、よろしくお願いします。ひげ先生こと当ブログの管理人です

にし君

ひげ先生、よろしゅうおねがいします!(よろしくおねがいします)


西陣織が伝統的工芸品に指定された年月日と産地組合


ひげ先生

本日ご紹介の西陣織は1976年(昭和51年)2月26日に経済産業大臣より指定を受け、西陣織工業組合が産地組合でしたね

にし君

西陣織工業組合だね


西陣織の産地組合がある市町村と観光スポット


ひげ先生

西陣織工業組合は、京都市(きょうとし)にあります


京都市(きょうとし)とは

京都府の南部に位置し、11区(北区、上京区、左京区、中京区、東山区、山科区、下京区、南区、右京区、西京区、伏見区)から構成されている府庁所在地


にし君

京都市は東京からどうやっていくのでしょうか?

ひげ先生

東京から京都市への行き方ですが、新幹線がおすすめです

にし君

所要時間はどれぐらいかかりますか?

ひげ先生

トータル所要時間は約2時間15分で着くことができます

東京駅 → 京都駅(東海道・山陽新幹線 のぞみ:約2時間15分)

にし君

新幹線1本で行けるのは便利ですね

ひげ先生

また、京都市には、北野天満宮(きたのてんまんぐう)という観光スポットがあります


北野天満宮(きたのてんまんぐう)とは

菅原道真公をお祀りした神社の宗祀であり、現在は学問の神様としての信仰が厚いため、多くの受験生らが参拝に訪れる

北野天満宮(きたのてんまんぐう)


にし君

北野天満宮は有名ですね!


西陣織の歴史・特徴・魅力


ひげ先生

その北野天満宮がある京都市における、西陣織の歴史について見ていきましょう

にし君

京都の織物はどういう歴史があるのだろう

ひげ先生

京都の織物は平安時代に都が置かれると、優れた織物職人を貴族が集めて織らせたのがはじまりとされていますが、西陣の名は約500年前の応仁の乱の後に、西軍の陣地(じんち)があった場所で職人が集まったことが由来とされています

にし君

京都の織物はかなり昔からあるのですね

ひげ先生

そうですね! 江戸時代には幕府の保護を受けることでより発展し、また明治時代にはフランスの技術を取り入れ、ジャガードという機械を取り入れて織られるようになりました

にし君

時代の流れとともに発展していったのですね!

ひげ先生

西陣織は、織り上げるまでに20種以上の工程があり、それぞれが完全な分業によって行われるため、織屋(おりや)が中心となり織物が作られます


織屋(おりや)とは

どんな種類が求められているか把握し、デザインを考え、それぞれの業者に注文を出して、一つの織物を作る

織屋(おりや)のイメージ


にし君

プロデューサーみたいな位置付けですね! また京都の友禅染との違いはありますでしょうか?

ひげ先生

西陣織は、はじめに糸を染め、その糸を使って模様を織りだす先染めの紋織物(もんおりもの)であり、同じ京都にある伝統的工芸品の友禅染(ゆうぜんぞめ)は白い糸のまま生地を織り上げていくため異なります


西陣織の製造工程


にし君

西陣織はどういった作業工程があるのでしょうか?

ひげ先生

具体的には以下のような工程を経て織物が作られます


西陣織の製造工程とは

作業工程内容
撚糸(ねんし)原料の生糸を数本束ねて、よりをかける
糸練り(いとねり)生糸の表面の不純物を取り除くため、灰汁(あく)につけこむ
糸染め(いとぞめ)色見本に合わせて、糸を染める
糸繰り(いとくり)染め上がった糸を、糸枠に巻き取る
整経(せいけい)必要な長さと本数の経糸(たていと)を準備する
紋意匠図(もんいしょうず)図案家(ずあんか)が描いた意匠(デザイン)の通りに、1ミリ単位の方眼紙のマス目を塗りつぶす
紋彫り(もんほり)紋意匠図をもとに、紋彫り機に紋紙に穴をあける
紋編み(もんあみ)ミシンのような紋編機により紋紙をつなぐ
綜絖(そうこう)緯糸(よこいと)をとおすために、経糸(たていと)をひきあげる
ジャガードジャガードの針が紋紙とかみあい、綜絖をひきあげる
織り機(おりき)手動の手機(てばた)と電動の力織機(りきしょっき)で織りあげる
西陣織の作業工程


にし君

これらの工程が分業でされているのが凄いですね!

ひげ先生

こうした複数の工程を経ることで、高級絹織物の日本一の産地であり、帯・着物用の反物や金蘭(きんらん)、ネクタイなど多様な製品が作られています


金蘭(きんらん)とは

金糸や金箔を織り込んだ織物

金蘭(きんらん)


にし君

時代にあったものを織物で作り上げていくのですね

ひげ先生

国の指定する技法は綴(つづれ)・経錦(たてにしき)・緯錦(よこにしき)・緞子(どんす)・朱珍(しゅちん)・紹巴(しょうは)・風通(ふうつう)・捩り織(もじりおり)・本しぼ織り(ほんしぼおり)・ビロード・絣織(かすりおり)・紬(つむぎ)の12種類あります

にし君

その技術を体験できるところってありますか?

ひげ先生

あるよ!是非、体験してみてくださいね!!


西陣織の体験場所

事業者名内容事業者HP
西陣織会館・手織り
・マフラー製作
・万華鏡手作り
https://nishijin.or.jp/experience/
桝屋高尾・製織https://coubic.com/masuya-takao/booking_pages
西陣織の体験


にし君

西陣織の歴史や工芸体験の情報有難うございました

ひげ先生

西陣織“マスク”が売られていますので良かったらぜひ!


にし君

付け心地が良さそうですね!



ひげ先生

はい、それでは#40 西陣織(にしじんおり)についてのお話はここまで

次回は#41 京鹿の子絞(きょうかのこしぼり)を見ていきましょう


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(参考)

・47都道府県 伝統工芸百科(丸善出版)

・図説 日本の伝統工芸 近畿・中京編(河出書房新社)

・調べる!47都道府県 伝統工芸で見る日本(同友館)

・伝統工芸のきほん4 布 織りものそめもの(理論社)


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