#94 ゼロから学ぶ ” 若狭塗 わかさぬり(福井県)” の歴史・特徴・魅力・体験場所
十数回も塗重ねられた漆の層を丹念に研ぎ出した模様が特徴
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前回は#93江戸木目込人形(東京都・埼玉県)について詳しくみてきましたが、今回は若狭塗について、ひげ先生と わかさ君 との会話より、具体的にチェックしてみましょう
わかさ君、よろしくお願いします。ひげ先生こと当ブログの管理人です
ひげ先生、宜しくおねがいします!
若狭塗が伝統的工芸品に指定された年月日と産地組合
本日ご紹介の若狭塗は1978年(昭和53年)2月6日に経済産業大臣より指定を受け、若狭漆器協同組合が産地組合でしたね
若狭漆器協同組合ですね
若狭塗の産地組合がある市町村と観光スポット
若狭漆器協同組合は、小浜市(おばまし)にあります
小浜市(おばまし)とは
福井県の南西部、若狭地方のほぼ中央に位置し、外海の若狭湾と内海の小浜湾に面する地域
東京からはどのようにして行きますか?
東京から小浜市への行き方ですが、新幹線+電車がおすすめです
新幹線+電車がおすすめなのですね
トータル所要時間は約4時間30分で着くことができます
東京駅 → 米原駅(東海道・山陽新幹線 ひかり:約2時間14分)
米原駅 → 敦賀駅(しらさぎ特急:約28分)
敦賀駅 → 小浜駅(JR小浜線:約1時間6分)
小浜駅だと飛行機ではなく新幹線のほうが良いのですね
また、小浜市には、小浜城(おばまじょう)という観光スポットがあります
小浜城(おばまじょう)とは
若狭小浜藩初代藩主 京極高次(きょうごくたかつぐ)によって築かれた城で、福井県指定史跡。雲浜城(うんぴんじょう)の別名を持つ
天守跡の石垣(高さ11m)から小浜湾を眺望できますよね
若狭塗の歴史・特徴・魅力
その小浜城がある小浜市における、若狭塗の歴史について見ていきましょう
若狭塗の歴史とは・・・
はじまりは、江戸時代初期に、若狭藩の御用絵師 松浦三十郎が蘇洞門(そとも)の海底に感動し、中国の漆器作りの技術にヒントを得て、海底の様子を表現したものと言い伝えられています
蘇洞門(そとも)とは
福井県小浜市の内外海半島に位置し、日本海に面した海岸景勝地
漆器で表現しようとしたのが素晴らしいですね!
その後、改良と工夫を重ねて生まれたのが菊塵塗(きくじんぬり)で、さらにその弟子によって磯草塗(いそくさぬり)があみだされました
色々な技法があみだされていったのですね
寛永11年(1634年)若狭の国に赴任した酒井忠勝(さかいただかつ)がこれを若狭塗と名付け、下級武士の内職として保護したところから美しいデザインへと洗練されていきました
武士の内職として奨励したのかぁ
江戸時代中後期には、箔押し研出し技法(青貝・卵殻)、螺鈿(らでん)以外にも蒔絵(まきえ)の技法も併用され、200種以上にも及ぶ塗手法が完成されていました
螺鈿(らでん)とは
青貝の貝殻の内側にある、虹色に輝く美しい部分を薄く磨き、柄や模様を表現する技法
蒔絵(まきえ)とは
金粉や金箔を使う加飾の方法
たくさんの技法があったのですね
現在では、若狭塗のお箸は全国の8割以上を生産する産地となっております
日本の塗り箸のほとんどが若狭塗なんですね!?
大まかな製造工程は、木地作りした後に十数回も塗重ねられた漆の層を丹念に研ぎ出し、磨き上げて仕上げられ、全ての工程を分業ではなく、一貫して行うのが特徴です
その技術を体験できるところってありますか?
あるよ!是非、体験してみてくださいね!!
若菜塗の体験場所
事業者名 | 内容 | 事業者HP |
若狭工房 | 研ぎ出し | http://wakasa-koubou.com/menu |
若狭塗の歴史や工芸体験の情報有難うございました
若狭塗の“夫婦箸”が売られていますので良かったらぜひ!
綺麗なお箸ですね!!
はい、それでは#94 若狭塗(わかさぬり)についてのお話はここまで!
次回は#95 丹波立杭焼(たんばたちくいやき)を見ていきましょう
(参考)
・47都道府県 伝統工芸百科(丸善出版)
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